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釣り糸の選び方

わかさぎ釣りの糸について

ito の写真

 現在、わかさぎ釣り用の糸は素材や糸の直径など様々な物が販売されています。このページでは代表的な4種類を紹介していますので、詳細などは各商品のパッケージに記載してある詳細をご確認くださいね。

 

 釣り糸は『テグス』とも言い、ナイロンラインが市場に出回る以前は、天蚕(テグスサン)の繭からとった繊維が使われていました。1947年に、東レから『銀鱗』としてナイロンラインが登場するのですが、当時のテグス規格(1厘の太さ)に合わせた太さを1号と定めたのが基準となり、日本の釣り糸の太さ表記の基準となっています。

 

 釣り糸で注意すべきなのは、素材やメーカーによって同じ号数(太さ表記)でも直径が異なることがありますし、ラインの太さが1.0号と表示されていても1.5号の直径を越えなければ1号と表記して良いので、表記されている号数より一つ上の号数に近いものも存在しています。

 

 仕掛け作りや釣り味・感度に注意をはらうなら、細かく号数を設定しているメーカーのラインを選び、パッケージに表記してある標準直径を確認した方が無難ですね。

 

以下を未読にする為の まとめ

● 電動リールなら、PE ライン0.2号を使う。

● 手巻きリールならナイロンライン0.6号かPEライン0.4号を巻く。

● 手繰りなら、ポリエステルライン0.8-1.2号を使う。

● フロロは・・・ 出番がない。

ナイロンライン

ナイロンラインの写真

 1935年(昭和10年大阪梅田駅開業の年)にアメリカ デュポン社が合成に成功し、日本では6年後の1941年に東洋レーヨン(現:東レ)にて合成されました。誕生から70-80年の歴史の中で、釣り糸以外にもスポーツウェアや合羽、ロープや工業用のギヤなど様々な分野で使われ、今では街中で見かけるものや衣類などに沢山使われていますね。

 釣り糸用ナイロンと一言で丸めてしまっても種類があるので、比重が軽い重いなどの事柄があるのですが、ナイロンラインの最大の特徴は『安いこと』です。柔らかくしなやかですから、初心者でも扱いやすいでしょう。

 わかさぎ釣りに用いる場合、自作の仕掛け用の糸なら0.3~1.0号が一般的。電動リールや手巻きリールに巻きこむ糸なら0.6~1.5号程度でいいでしょう。ただし、手繰り糸に用いる場合は、柔らかくしなやかな特徴から1.5~2.0号の太めの方がトラブル(絡む)などが軽減されていいでしょう。

 

ポイント!

● ナイロンラインは、負荷に応じて伸びる。

● 手巻きリールの巻き糸として0.2号とかの細糸を用いない限り、伸びる事を気にしなくてよい。

フロロカーボンライン

フロロカーボンの写真

 端的にいうなら、フッ素系樹脂です。洋服やストッキングなどに使われているナイロンのように、肌に接するような身近さはありませんが半導体や食品製造機械、医療機器部品などに用いられている素材です。

 

 釣り糸としては『フロロカーボン』の素材名として発売されていて、光の屈折率が水と近く水中で見えにくいなどの利点があるとされています。個人的見解ですが、確かに屈折率は水に近いのでしょうがそれは水道水や源流、湧水などのクリアーな水なら当てはまっても、透明度の悪い湖水では返って目立つのではないかと思っています。ただ、魚は視力だけに頼って餌を食べているわけではないので、夜間(未明)や濁りのある湖の釣りでは、ラインの透明度に気を使う必要はないと思っています。

 

 フロロカーボンラインを手に取ってみると、少し硬く感じると思います。フロロカーボンラインの特徴でもある根ずれに強いという特性を鑑みるなら、仕掛けの投入や巻上げ時にガイドとすれるリールを用いた釣りに用いるのが良いと思います。ただ、同じ直径のナイロンラインよりも引っ張り強度は劣るので、強度面を気にするようでしたらナイロンラインより少しだけ太い物をチョイスすればいいでしょう。

 

ポイント!

● 以下のラインに比べて、ナイロンラインとの劇的な優位性は感じない。

       

ポリエチレンライン

PEラインの写真

 釣りの世界では『PEライン』と称されているのは、ポリエチレンの糸です。糸状の使い道では、ネックレスの通し紐や防虫網などに使われていますし、安価で加工しやすい性質からバケツやお菓子の包装、灯油タンクなど様々な容器などにも用いられています。

 

 私どもはアクリルや塩ビ・その他の樹脂への文字彫刻が主たる業務なのですが、ここ数年ポリエチレン製品への彫刻が増えてきました。PEラインのイメージとは異なり、切削が良好ではあるものの色々と四苦八苦する事が多い素材です。最も苦労するのは接着と塗装。アクリルなどに比べて密着しないので簡単に禿げてしまます。

 

 また、釣り糸では『伸びない・吸水しない、強度があり滑りが良い』と言われますが、強度はあっても極細い糸を数本撚ってるだけなので細い糸1本1本は摺れることで切れやすく、長く使用していると毛羽立ってきます。素材におけるポリエチレンの吸水率は確かに低いのですが、糸自体では編込みによる隙間があるので、結果として吸水してしまいます。

 

 わかさぎ釣りの世界で用いる場合、電動リールの巻き糸として用いるのがベストです。手巻きのスピニングリールやベイトリールにも最適です。なお、Club Crestの電動リールに用いる場合、0.2号~0.4号表示の物を用いると良いでしょう。新品で巻きたての場合、糸ふけが出やすいラインですからラインが馴染むまでの釣行はサミングを行うなど注意が必要です。また、PEラインを直接仕掛け糸に結ばず、『仕掛け-ナイロンライン0.6号(40~60cm位)-PEライン』となる様にナイロンを挟んで接続してください。この件は、電動リールの項目で説明いたします。

  

>> 電動リールのセットアップ

 

ポイント!

● 電動リールは、PEラインに限る。

● このラインは、結束が解け易いので、結び目には瞬間接着剤を用いる事。

ポリエステルライン

ホンテロンの写真

 ポリエステルの中で最も多く使用されているのが、PET(ポリエチレンテレフタレート)です。身近な商品ではペットボトルがなじみ深いと思うのですが、繊維としても衣類に多用されていて速乾性や軽さを求めるスキーウェアや登山用の衣類などのタグに書かれているのを目にされた方も多いかもしれませんね。このポリエステルは、ポリ(分子が鎖状や網状)になったエステルの事を表しているのですが、様々な用途に応じて多くの種類が製造されています。

 

 釣りの世界では、パリッとした張りがあってアユの掛け針や仕掛け糸に適していると言われています。最近ではアジ釣り用のポリエステルラインも販売されているのを見かけるようになりましたね。私の場合、糸に張りがあり絡みにくい事から、写真のホンテロンを手繰り用の糸として用いていますが『ナイロンラインより沈みがいいかも?』という感じでしょうか。

  

ポイント!

● ハリがるので、手繰り用のラインに適している。

       

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