泥棒騒動

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内容紹介

11月6日の土曜日、JR静岡駅で泥棒騒動に巻き込まれた。


 大道芸ワールドカップを見に行く為に静岡駅に行ったときのことだけど、みんなと会う予定の時間にはかなり余裕があったから、その辺りでもぶらぶらしようかなっと思って駅周辺をうろついてた。階段を上ってバスターミナルの辺りで、すれ違ったおばちゃんがいきなり、あの人泥棒だ。泥棒泥棒泥棒、誰か捕まえてよ。っと大声で叫び始めた。

 そっちを見ると、かなりうさんくさいやつが逃げまわってて、おまけにこっちに向ってくる。そいつはかなり挙動不審で、ドアがあると、がちゃがちゃとやって中に入ろうとしている。開いてないと今度は別のドアに体当たりとかして、また、がちゃがちゃとやってる。時間が朝の9時過ぎだけど、この辺りはほとんど人がいなくて、バスを待ってるおばちゃんとか、タクシーやバスの運ちゃんとかしかいなかった。こいつは捕まえるしかねェな。っと思うまもなくこっちに向ってきた。そいつは身長が180cmぐらいで、ひょろっとしてて、小汚いウィンドウブレーカー系の服を着て、年齢は40才〜50才ぐらいだった。俺はとっさにそいつの服をつかんだが滑ってうまくつかめない。そいつはもちろん捕まったら一巻の終わりだから、必死で抵抗してくる。おまけに向こうは全力で突進してきたから、その勢いも結構ある。そいつの服を掴んで、もみあっているとき、メガネがどッかに飛んで、その瞬間に俺の手からウィンドウブレーカがするっと抜けた。気付くと泥棒は階段をコケながら落ちていって、俺はメガネを急いで拾って追っかけた。その間もおばちゃんが泥棒,泥棒,泥棒っと叫びつづけてて、おい、おい、叫んでないで何とかしろよ。っと思ったが、急いで階段を降りてくと、別の人が違う人間を捕まえてて、おばちゃんが違う違う、あの人、あの人、っと叫んだ。俺は先回りして泥棒を捕まえようと元来たところに戻って探してたが結局、見失ってしまった。

 ふと我に帰ると泥棒の逃げて行った地下遊歩道では大勢の人が周りに立ってこっちを見てるし、ターミナルでバスを待ってたおばちゃんとかも、大きな目を見開いてきょとんとしてる。とりあえず冷静になって、再度泥棒の逃げて行った方向に歩いて行くと、人だかりができていて、泥棒が捕まってた。泥棒の態度はかなりでかく、開き直ってて階段のところに座って、ふてぶてしく煙草を吸ってた。とりあえず、俺は捕まって良かった、良かったとその場を立ち去った。すると、その途中で誰がが呼んだのか警察官が走って行った。

 なんとなく口元に異変を感じて、もしかしてもみ合ったときにやられたかなっと思ってトイレで鏡を見ると、顔は何ともなかったが、メガネが欠けていた。泥棒ともみ合ってメガネが飛んだときにおそらく割れたのだ。これは父親からもらった結構いいメガネだったので一様警察に届けることにした。近くの派出所を探して行ったら、ナントそこにはさっきの泥棒が尋問を受けるじゃないの。このやろ〜と思ったが、ひととおり警官に事情を話すと、この泥棒は最近この付近に移ってきたホームレスで、女の人のお尻を触ろうと近づいたのを他の人が見て、泥棒っと叫んだらしい。結局何も盗んでなく、警官の話によるとその女の人が訴えてきたら犯罪になるけど、今のところ調査中とのことだ。また、身元引き受け人とか、いないらしく、お金もほとんど持ってない為、弁償する能力もないらしい。まぁ、しょうがねぇな。

 ご協力して戴いてメガネも欠けて申し訳ないですね。あなたのご協力には感謝します。っと警察官。とりあえず泥棒騒ぎはけりがついた。しかし、始めて来た静岡でこんな目にあうなんて、ついてなかったよ。後から考えると、捕まえるのに、ただ服を掴むだけってのはおかしいよな。相手は全力で逃げようとしてんだから、こっちも全力で捕まえる為に、あそこで得意の前蹴りをお見舞いしてやるべきだったよ。今度からみんなも、泥棒を捕まえるときはメガネ、時計など外して全力で気合を入れて捕まえましょう。


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