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ある日の一言(2001年8月)

<母親の部屋> <子供の部屋> <関連リンク> <普通の家>


内容紹介

ある日に起こった出来事、感じたことを一言書きます。楽しみにしててください。


8月17日

さて、遂に今回の旅行の最終回がやってきました(長かったな〜)。そうです日本に帰る日がやってきました。俺はミスターXに車でサンディエゴ空港まで送ってもらいサンフランシスコに移動した(ちなみに飛行機はあのテロのあったユナイテッド航空だった)。そして2時間の乗り継ぎがあり、ノースエスストのチェックインをすませ待っていると、何か英語のアナウンスがあり周囲がざわついた。俺は何を言ったのかなと、気になっていると、すぐに日本語のアナウンスが入った。

それによると一人オーバーブッキング(航空会社が座席数より多く予約を取りすぎたこと)で、乗ることが出来なくなったそうだ。だから誰か日程を明日に延ばしても良い方がいたら申し出てください。という内容だった。その変わり、今日の宿泊先と謝礼として小切手$400を差し上げますとのことだ。

以前俺が新婚旅行にアメリカのフロリダに行ったとき、こういうことがあった。旅行の最終日、ちょうどシカゴ空港から日本に帰るときに飛行機に一部故障が出た。その時は一時飛行機の乗りこんだが、結局その日は飛べなくなり、ヒルトンホテルに宿泊したことがあった。もちろん宿泊費は航空会社の負担であった。ところが今回は更に$400の小切手が付いてくるのだ。

こりゃ、すごい。ラスベガスで当たった額を上まわるではないか。俺は悩んだ。どうしようかな。今回の旅行は最初8/18に帰る予定で組んでいたが、結局飛行機が満席ということで予約が取れなかったのだ。だから日程的に延期しても特に問題はない。しかし日本に到着したあくる日に会社に出勤するのと、一日家で時差ぼけを直すのとではかなり違ってくる。

おまけに明日の飛行機で本当にビジネスクラスが空いているのだろうか。それも疑問であった。また、こういうふうにも考えた。どうせ1席ぐらいなんだから誰かがすぐに替わるだろうと。

ところが、そのうち搭乗時間になり、俺は多少気になりながらも飛行機に乗り込み座席に座った。その後も機内の放送でオーバーブッキングのことと変更のお願いのアナウンスがあった。まだ誰も替わってないんだ。しかし俺の気持ちは既に別の気持ちになっていた。それは俺の今座っている座席が1Bであったからだ。つまり飛行機の一番前の席で、先端の丸くなっている部分に座っていたからで、そこはビジネスクラスの中でも、自分の前に誰も座ってないだけに、広々としていて気持ちが良かった。(しかし飛行機がビルに突っ込んだら一番最初に犠牲になるけどね)

一番前の丸くなっているところは、荷物置き場になっていて、ビジネスクラスの客が自分の荷物を自由に置いていた。ちなみに一番前の座席の配列は、横に4列しかなくて横幅、通路も広々としていた。もちろん、行きと同様座ると同時に飲み物、食事の種類を何にするかを聞いてきた。そこで気が付いたのだが、日本人のスチュワーデスが「○○さん、・・・。」、と名前を呼ぶことである。通常エコノミー席だと、「飲み物は何にしますか」だが、ビジネスクラス以上は違っていて、「○○さん、お飲物は何になさいますか、あと、本日の料理の種類は、○と○と○がございますが、どれになさいますか」、となるのである。行くときは外人だったので、俺の名前は呼んでなかったのだけど。

ちなみに日本人のスチュワーデスは外人の乗客に対して、名前を呼んでなかったように聞こえた。もしかするとこれはノースウエストだけなのかもしれないが、もし知ってる人がいたら教えてほしいものだ。けど、やっぱり2階席のほうがいいと思う。座席の種類も、前後の間隔も、元ファーストクラスだけあって違うように感じた。しかし俺にとって、ビジネスクラスで十分であった。

結局、自分の座席の居心地の良さが気にいって、明日への延泊(もしかしたらヒルトンに泊まれたかもしれないけど)と$400の小切手は夢となって消えた。俺はせっかくだから帰りはビジネスクラスの雰囲気を存分に味わおうと考えた。ここにはプライベートテレビが各座席に付いていて映画を自由に見ることができる。俺はアルコールを飲みながら、座席を適度に倒してゆったりと見ることにした。機内の映画には時たま、日本でもまだ公開されていない映画がやるそうで、俺はそれを期待しながら、けどできる限り日本語で吹き替えの番組を選んで見ていた。結局10時間の間に4〜5本ぐらいの洋画を見ることができた。帰国後気付いたが、俺が見た映画の中に今年の12月に公開予定のシュレックという緑の怪獣を主人公にしたディズニー映画があり、一足先に見ることが出来た。

成田空港には無事予定時間に到着して、帰りはリムジンバスで東京駅まで移動して、家にたどり着くことが出来た。長い旅ごくろうさん。自分で自分を癒したい。それとミスター、ミセスX、楽しい観光と、美味しい料理をありがとう。また機会があったらどこかに行こう。

ところで、飛行機に乗る人はもちろん知ってると思うが、マイレージサービスというのがある。これは航空機の飛行距離(マイル計算)をそのままポイントにしたもので、世界の航空会社でそのサービスを行っていて、その恩恵は無料航空券がもらえたり、関連ホテルに宿泊できたりと、いろいろある。俺がこのサービスを知ったのは5年ほど前で、初めて海外旅行をした12年前にノースウエスト航空でアメリカ一周したが、そのときにもマイレージサービスは存在していた。

当時のチケットホルダーを見ると英語でそのサービスの説明が書かれているが、当時は日本の航空会社でもサービスをしてないし、地球の歩き方(旅行の本)にも書いてないから俺は全く気が付かず惜しいことをしたと、今でも悔やんでいる。このマイレージというのはエコノミークラスで行く場合とビジネスクラス、ファーストクラスで行く場合と貯まり方が違っていて、ノースウエスト航空の場合、エコノミーは走行マイル数の100%、ビジネス、ファーストクラスだと150%になり、航空券の購入金額によって獲得できる割合が違ってくる。ポイントを貯めると1万マイルから国内の無料航空券がもらえるのである。

ちなみに成田からサンフランシスコは片道5124マイルである。羽田と大阪が片道278マイルだから無料航空券をもらうには、国内線に乗るよりも国際線に乗るほうのが明らかに貯まる量の違うことが分かる。だから今回の旅行で通常だと成田、サンフランシスコ間を1回往復すると日本国内の無料航空券がもらえるのだ。

ところが、いろいろ調べて見ると航空会社のサービスや、クレジットカード会社のボーナスマイルや、宿泊ホテルによってもマイルが貯まることが分かった。俺はノースウエスト系列のクレジットカードに入ったり、アメリカの国内線をインターネットで予約したりと、実は今回の旅行だけで4万マイル以上貯めることができた。さて、4万マイル貯まるとどんなサービスが受けれるかというと、アジア、サイパン、グアムの往復エコノミ航空券2人分がもらえたり、中国までのビジネスクラス往復航空券1人分がもらえたりするのである。どう、すごいでしょう。自分でも驚いている。たった1回のアメリカ旅行で2人分の無料航空券がもらえるんだからね。マイルの達人のなかにはアメリカ西海岸に行くのに、成田からわざわざ東海岸まで飛んで、それから西海岸に戻る人もいるそうだ。その他、マイルを貯めるにはレンタカーや、海外旅行保険や、レストランなどいろいろある。さて、次の旅行はマイルを貯めて、家族みんなで行くとするか。

8月16日(夕)

メキシコは知る人ぞ知る古代遺跡の宝庫なのである。あの有名なマヤ文明の遺跡も点在しており、世界で3番目に大きい建造物として知られている太陽のピラミッドなどがある。残念ながらここティファナには有名な遺跡は無いが、町を歩いているとその雰囲気を味わうことができる。

歩いていると道路沿いに石の人頭像を発見した。メキシコでは古代から太陽を神とあがめており、土産物屋にも太陽を形取った置物や、壁掛けなど多く見られる。また、店沿いを歩いていると、「田中さん、安いよ。佐藤さん、こっちだよ。」と呼びかけられる。一瞬笑ってしまうが、俺達はそんな誘惑を気にせずに歩き始めた。すると、今度は「ちびまるこちゃん、ちびまるこちゃん。」と騒いでいる人がいて、おもわず振り返ってしまった。おもしろいぞティファナ。さすが陽気なメキシコ人。

ある店を覗くと覆面レスラーのマスクがずらっと並んでいる。おっ、さすがメキシコ。そう、この国は覆面レスラーが数多くいて、日本人もかなり修行に来ているらしい。あの、初代タイガーマスクの佐山さとるもここで空中殺法を磨いていたそうだ。すると店の人が「ミルマスカラス、ミルマスカラス」と連発して、ある覆面を指さした。これがミルマスカラスの覆面? 偽物だろう。しかしなつかしいな、ミルマスカラスなんて。今は何をしてるんだろう。まだ現役かな。

店の主人が言うには毎週金曜日の夜に近くでプロレスの興業があるらしい。残念、今日は木曜日だ。今度来るときは金曜日にしよう。

  

通りを歩いていると分かるが、平日というのに子供が多い。そしてみんな手にガムや、置物やおもちゃなど持ち、観光客の周りに集まって、「これ買ってよ」と言ってくる。その中には3、4歳ぐらいの子供もいたりして、兄弟らしく2人で一緒に行動している。ときには、乳飲み子を抱いた女の人と、その子供2人が道路の脇に座って、こっちをじっと見ている。日本では考えられない場面に出くわす。学校にも行けずに一生懸命働いている子供を見ていると、日本人の生活のありがたみが伝わってくる。

これはここに来た人でないと分からないと思うが、大人も子供も懸命に生きているのが感じられる。小さな子供達は3m間隔ぐらいで立っているし、怪しい宝石商人などを入れると、声のかからない場所がないぐらいである。俺はその子供を見て、マサキを思い出し、おもちゃを1つ買うことにした。それは亀のおもちゃで、手で触るとクビが上下にふれるものである。値段は$1だった。

その後、メキシコのスーパーに入りミセスXがインスタントコーヒーを買った。日本だと高いモノで1200円ぐらい、安いモノでも500円ぐらいは必要だが、こちらは200円台で買える。何て安いんだろう。また、上の写真はアメリカ入国前に買ったパンで、少し変わった味がした。

メキシコの出国は長い列が出来ていて、パスポートのチェックがある。入るときは全くのノーチェックだけど出るときは厳しいのである。言い方がおかしいな。出るのが厳しいのではなくて、アメリカへの入国が厳しいのだ。ちなみにメキシコはドラッグ天国と言われていて、アメリカや日本で簡単には手に入らないような薬まで、処方箋なしで手に入れることができる。だからドラックストアもいたるところにある。おそらくここではその辺りのチェックもするのでは。

俺達の前に並んでいるカップルに何か問題があったみたいで通過できずにまた戻っていった。怖いな。しかし俺達は無事に通ることができた(当然だよな)。

 

8月16日(昼)

国境を越えてしばらく歩くと、このような屋台が何軒も並んでいて、強烈な客引きに会う。俺達はその中の雰囲気のよさそうな店に入った。メキシコの人達はみんな陽気でカメラを向けるとポーズを取ってくれる。

ハエとか虫が辺りを飛んでいて、衛生的にはあんまり良さそうではない。けど、メキシコに来たからにはやっぱりタコスを食べたい。

スプライトは$1(これは高いと思う)、右の皿にのってるのがタコスで3ヶで$1(これは安いかも)、あと左の皿にのっているのはオニオンとか、その他葉っぱ関係で、中央の小さな皿は唐辛子など香辛料がたっぷり入ったソースである。食べた感想は、なんとなくドロっとしているけど、まぁまぁいける。

メキシコの人達は目立ちたがりなのか、カメラで取ってくれとアピールしてくる。ここだけなのかもしれないけど。

ティファナの中心街はレボルシオン通りで、ここにはいろんな土産物屋が揃っている。また、メキシコでの公用語はスペイン語だが、ここでは十分に英語が通用する。そして今度は大きめのレストランで昼飯を取ることにした(何かいつも食べてるみたいだけど)。ほとんどのレストランには陽気なメキシコ音楽を生演奏をしてくれる人達がいて、食事をしているとすぐ隣で演奏してくれる。しかしもちろんお金は要求される。

これが俺達の頼んだ料理だけど、量がむちゃくちゃ多かった。中央の小皿にのっているのがタコスの中身で、左手前の皿にはタコスの皮?、自分で好きな具を詰めて食べるのだ。まさに日本の手巻き寿司と同じ要領である。

上の写真はストロベリー・マルガリータ。どうおいしそうでしょう。作り方は簡単で、ミキサーの中にジン(多分これだと思うけど)と、氷とイチゴを入れてミックスするだけ。みてのとおり量はかなり多い(1L近くあるんじゃないのかな)。そしてメキシコと言えばもちろんテキーラでしょう。俺はホワイトテキーラを2杯飲んでいい気分になり再び町を歩きはじめた。

 

8月16日(朝)

今日はメキシコのティファナに移動する予定だ。ティファナに行くには、ここサンディエゴからだとバス、トロリー(路面電車)などがある。俺達のホテルからダウンタウンまで車で行き、近くのトロリー乗り場まで徒歩で移動。

 

サンディエゴは全米7番目の人口で空気は乾燥していて雨はまず降ることが少ない。平日の早朝、ダウンタウンは、人も車も少なく閑散としていた。

メキシコとの国境まではブルーライン・トロリーに乗って移動する。トロリーの1日券は$5で、最終停留場がメキシコへの入り口。目の前にはマクドナルドがあり、ビックマック¢99(約115円ぐらい)と日本の平日マック半額と同じようなのをやっていた。しかしさすがに国境は人が多くて賑わっていた。

トロリーを降りて真っ直ぐ歩いていくと、To Mexico(メキシコへ)という文字が見えた。そこは階段になっていて歩道橋みたいなところを登っていくのである。上まで登ると下の方にメキシコへ国境を越える車の列が見えてきた。歩いて行くには左の歩道をひたすらまっすぐ歩いていくのだ。しばらくいくと汚い川があり、その向こうがメキシコだ。

上の写真がメキシコ国境。向こうの回転扉をくぐると異国の地である。警備の人はいるがしゃべっていて、何のチェックもない。パスポートを見せなくても通関できるのだ。

橋の下にはメキシコの町並みが見られる。アメリカと違ってなんとなく貧しい雰囲気が漂っている。

向こうの方では、よし、かもが来たなってな感じで俺達をじっと見てる。この写真を撮ったすぐ直後に、宝石売りの怪しい商人が近寄ってきた。もちろん俺達は買わなかったけど。腕に20本ぐらいの偽物の宝石のついたネックレスをぶらさげて、フィフティーン、フィフティーン($15)、安いよ、安いよ、てなふうに売りに来た。

 

8月15日

今日はミスターXとの待ち合わせ場所に移動しなければななない。ロサンゼルス空港は2度目だが、前来たのは10年ぐらい前だから様子がすっかり変わっている。俺は空港をうろうろ歩き始め、移動手段を探していた。ミスターXとの待ち合わせ場所はハリウッドのユニバーサルスタジオである。

移動手段は、地下鉄、バス、タクシーなどがあり、地下鉄を利用するならば、ダウンタウン経由で行くことになるし、バスならば直行とダウンタウン経由の2種類がある。もちろん俺としては直行で行きたかったので、近くの係の人に尋ねてみた。I wont to go hollywood, I'm looking for the bus(ハリウッドに行くのにバスを探してるんだけど).と上の写真の人に聞くと、間髪入れずok, here.(ここだよ)と答えが返ってきた。俺は驚いてhere(ここ)と再び聞き返した。なんという偶然か。意外に早く見つけることが出来た。ここはシャトルバス乗り場で、このバスでハリウッドまで連れて行ってくれるらしい。

シャトルバスとは乗り合いバスで小型のバンである。自分の行きたいところを告げると、同じ方面に行く人達がそのバンに乗り、人数がそろうと出発するのである。そして自分の降りたい場所まで連れていってくれる便利なバスなのである。俺は目的地をハリウッドとしか告げなかったが、これが後から誤解を招く結果となった。

俺が待っているとすぐにバスがやってきて、乗り込むことになった。しかしドアが開くと、黒人のおばさんが座っていて、こっちをにらんでいる。運転手は早く座れと、言ってくるが黒人のおばさんは動く気配がなく、座ることが出来ない。バスといっても8人乗りの車で、一番後ろの席には黒人のおばあさんが一人で乗っていたので、俺はまず最初にそこに座ろうとしたら、何か訳の分からないことを言って動く気配がない、ここはだめだよ、と言っているようである。なんじゃ、そりゃ。しょうがないから、その前の席に座ろうとすると、奥の席に中国人のおばさん、手前にど派手な黒人のおばさんが座っていて、移動するのがうさんくさそうに、こっちを見て、もう乗れないよ、てな感じで俺にしゃべってくるが、運転手が乗れと言うのだから乗るしかない。シートベルトを外すのが面倒くさいのか、俺が乗り込むのが嫌なのか、理由はよく分からないが動こうとしない。

なんだよ、せっかく飛行機も遅れずにロサンゼルスに着いて、バスも順調に見つけたのに気分悪いな。シートベルトぐらい外して動いてくれよ。結局その中国人のおばさんと、黒人のおばさんが移動して俺は乗りこむことが出来たが嫌な気分だ。後ろの座席なんておばあさんが一人で乗ってるのに何で俺は座っちゃいけないんだ。シャトルバスは空港内を1周して、メキシコ系の人を更に乗せて出発することになった。その人はうまい具合に一番前の運転手の隣に座った。そうか俺もそうすりゃ良かったんだ。とりあえず隣のど派手なおばさんは危なそうな雰囲気を出しているから、あまりかかわらない方がいいなと思い、窓の外を眺めながらじっと座っていた。

空港から車が出るとロスの町並みが見えてきて、俺は目的地に着くまでバンでの観光を楽しむことにした。しばらくすると運転手が何か順番に聞いている。何て言っているのか全く理解できなかったが、どこに連れて行って欲しいのかを聞いているのだなと、直感的に分かった。他のみんなを聞いた後、最後に俺が聞かれた。俺はユニバーサルスタジオと答えたが、運転手はどうも分からないようで、何度も何度も聞いてきた。俺の発音が悪いのかな、とアクセントの位置を変えたりしたが全然ダメだった。すると中の一人が、シームパーと聞いてきたので、俺は一瞬考えて、イエス、イエスと答えた。その瞬間俺がどこに行きたいのか全員理解できたらしいが、運転手はため息をついていた。さて、シームパーとは皆さん何か分かりましたが。日本語でも言いますし、おそらく誰でも知ってると思います。答えは、この文章のどこかに書きますので、皆さん考えてみて下さい。ちなみに水は英語でwaterと言いますが、向こうでウォーターと言っても一発では通じにくいものです。外人の発音を良く聞くと分かりますが、ウァーラーと言うと大体一発で通じると思います。あるいは、ワラーだけでもOK、これだと日本語の藁(わら)と覚えておけば簡単だよね。

さて、しばらくバンの中は俺がどこに行きたいかを理解するのにみんなで盛り上がっていた。隣のおばさんは筆談でしなさいよ、と何度も言ってくる。そのまた隣のおばさんは、彼は理解できてないね、と何かしゃべっているのだが、そのおばさんが俺に向かっていきなり片言の日本語をしゃべった。あなたはどこに行きたいのですか? えっ、日本語しゃべれるのか、と思ったけど後は全部英語だった。なんだよ。

俺が行きたいユニバーサルスタジオはハリウッドでも北に位置するノースハリウッドだそうで、このバンに乗っている人達はみんなハリウッドのダウンタウン付近に行くそうだ。つまりハリウッドとノースハリウッドは全く違う場所らしい。運転手が無線で連絡を取った後、俺にユニバーサルスタジオに向かうよ、と言ってくれた。いや、助かった。

車はしばらく走っているといつのまにか黒人の町にやってきた。バス停で待っているのもみんな黒人だったり、浮浪者風の道路の端に座っている人も黒人、あるところでは警察官が黒人をパトカーの横に立たせて何か尋問している場面もあった。その一角で車は止まり後ろのおばあさんが降りる準備を始めた。ここがおばあさんの家なのか。おばあさんは足が悪いらしく降りるのも一苦労していて、俺も手伝うことになった。なるほど、俺はおばあさんが動きたがらない理由がやっと分かった。中から白い服を着た女の人が出てきて、そのおばあさんの荷物を運び始めた。病院かな?荷物の量がやたらと多い。こんなに足が悪いのに一人で出掛けたのかな? 疑問を連発させながら再び車は出発。

次に向かったのは隣のおばさんの家である。途中で踏みきりで貨物列車が通り過ぎるのを待っていたが、貨物の長さが半端じゃない。俺達が列車を待つ時間およそ10分ぐらい。途中から俺が貨物を数え始めたが、100両は編成されていた。またそのスピードが遅くて、自転車がちょっとスピード出すと追いつく程度だ。しばらくしてそのおばさんの家に着いた。まさに黒人街のまっただ中であった。次はメキシコ系の人を近くのホテルに降ろして、再び車は動き始めた。途中で中国人のおばさんが、ここは有名なハリウッドのスタジオだよとか、ここの花屋は私の親戚の人が経営してるんだよとか、いろいろ説明してくれた。俺は中国人だと思っていたんだけど、どうも日系3世とか4世とからしい。けど日本語はほとんどしゃべれないと言っていた。自分のいとこも映画関係の仕事についていて今までmi・・・・・のフィルムを扱っていたこともある、と俺には理解できない英語でしゃべってきた。そのmi・・・・・・・というのは有名な映画俳優らしいのだが理解できない。マイコジェオックス、と言っているのだが分からない。けど何回か聞いてるうちに、もしかしてとバック・ツゥ・ザ・フューチャーとか言ったらイエスと答えたので、やっと分かった。そうです、そのおばさんは、マイケル、J、フォックスと言っていたのであった。そのおばさんの家が今までの中で一番大きかった。少し小高い山の斜面にあるが雰囲気のいい家であった。

さて車に乗り始めて2時間が過ぎようとしていた。全く予想外の展開でこんなに時間がかかるとは思ってもみなかった。運転手もlong drive today(今日は長距離運転だ)といやみも言ってきた。次にようやく俺の目的地に向かって出発することになった。ここからフリーウェイにのって20分ぐらいはかかるという。ミスターXとの待ち合わせは14時だからちょうどいいかもしれない。

ようやくユニバーサルスタジオのあるユニバーサルシティに到着した。そこで運転手にお礼とチップをはずんで別れるとミスターXに電話をした。するとあと2時間ぐらいはかかるという。ミスターX達は、朝サンフランシスコを出てこちらに向かっているのである。ちなみにサンフランシスコからロス経由でサンディエゴに行くのは10時間ぐらいはかかるそうだ。ミスターXを待つ間にユニバーサルシティを見ることにした。

ユニバーサルシティには映画館、飲食店、ハリウッド映画関連品があって、メインはやっぱりユニバーサルスタジオである。

おもしろいのを発見した。あの有名なジェラシック・パークをもじったジェラシック・パーキングで、そうここは駐車場(パーキング)なのである。

次に見つけたのは3Dのダイナソである。隣には映画館があって、ジェラシック・パーク3、ラッシュアワー3、猿の惑星がやっていた。時間があったら見たかったな。

ユニバーサルシティは1周しても15分ぐらいで回れる町である。至る所におもしろい仕掛けがしてある。ビルの壁にトランクスをはいたゴリラがいたり、同じくビルの壁に車が走ってたりと、歩いているだけで楽しくなる。一番奥にユニバーサルスタジオがあるのだ。

入り口にはかなりの人が並んでいて、それを見た瞬間俺は入る気をなくした。おまけに入ったとしても2時間ぐらいするとミスターXと合流しなければならないから、すぐに出ないとダメである。ちなみに1日チケットは大人$43、子供$33、シルバー$37である。2日券、3日券もあったり、割引券も出回ってたりと、いろいろ調べてから出掛けたほうが得しそうだ。

スタジオの入り口に変わった人達を発見した。

14時30頃にミスターXと無事に合流できて、メキシコとの国境の町、サンディエゴに向かって出発した。ロスのフリーウェイは渋滞が多くて、通り抜けるのに時間がかかったが夜の19時頃に本日宿泊予定のホテル、スタジオ819に到着した。運転お疲れさんでした。

ホテル名:STUDIO819 Residental Hotel
住所:819 University Ave. San Diego,CA 92103
電話:001-1-619-542-0819
FAX:001-1-619-688-6512
http://www.studio819.com

サンディエゴはさすがに暑いが、ラスベガスほど高温多湿ではなかった。その日はホテルの周りを歩いて観光、食事をすることにした。近くにバーがあり、外から覗くと賑やかそうに騒いでいる。おまけに店の外でも何人か集まって飲んでいる。ミセスXが言うには、ここはゲイの店とのこと。えっ、本当に。外に虹色の旗が掲げられているのが、その合図だという。サンフランシスコも同じらしく、ゲイは公認されているそうだ。そのため世界中から集まってくるらしい。良くみると確かに男ばかりである。俺達は急いで、その場から離れて近くのタイ料理店で食事をすることにした。明日はメキシコへの国境越えである。その日、俺達は鋭気を養うために寝ることにした。

8月14日

昨日はあぶく銭ができ、ヒルトンの看板に感謝して出発した。ラスベガスのメイン通り、ストリップ通りは派手なホテルが並んでいる。それぞれのホテルは個性があり、何らかのテーマを掲げている。

  

左の写真は俺が泊まった世界のヒルトンホテル。真ん中の写真はリビエラホテル。右はニューヨークの摩天楼で、ホテル名もニューヨーク・ニューヨークとそのままである。

  

日本にもありそうな城ホテル(左の写真)。名前は不明。右の写真で、上が見えない建物は自由の女神である(ニューヨーク・ニューヨーク)。後ろのMGMと書いてあるのはラスベガス一客室数を誇るMGMホテルで、カジノフロアも世界一である。俺がのぞいたときは、無料コンサートのまっただ中であった。ここではボクシングの世界戦や有名歌手のコンサートが開かれている。

本日の宿泊先はルクソールである(こちらでの発音はルクソー)。みての通り古代エジプトのルクソールをイメージして作られたホテルでピラミッドの中にカジノ、客室がある。客室数は4467室あって、ホテルの中はかなり広い。自分の部屋にたどり着くまでに入り口から15分以上はかかり、同じような場所がいくつかあるので迷ってしまう。まさにピラミッドの中で迷って出られなくなるのと同じ状況だ。部屋はピラミッド内とタワーの2種類あって、俺はタワーに泊まった。部屋は広くて、バスタブとシャワーが別々になっている。日本人にとっては使いやすい部屋である。おまけにエジプト的な古めかしい額が飾ってあったり、なかなかおもしろい。

俺は泊まってないから分からないけど、ピラミッドタイプの客室はあまりよくないらしい。けど世界初めて斜めに登っていくエレベーターがある(残念ながら乗らなかったけど)。そちらの部屋は窓が斜めになっていたりするそうだが、シャワーとパスタブが一緒になっていたり、バスが狭かったり、設備的にはあまりよくないらしい。ここのホテルはインターネットで予約したのだが日本で旅行会社に頼むと高くなる。インターネットだと$69+7.5(TAX)程度で済むが、旅行会社だと14000円ぐらいはとられてしまう。もちろん日によって違うけど、今の時期ラスベガスはオフシーズンで最低価格となっている。

Luxor(ルクソール)
住所:3900 Las Vegas Blvd S., Las Vegas, NV 89109
702-262-4454(米国)
http://www.luxor.com/

ラスベガスの食事はほとんどがバイキング形式で入り口でお金を払うと全て食べ放題、飲み放題になる。俺は昼飯($9.49)と晩飯($14.49)をそこで食べたが、料理の種類が30種類ぐらいはあって楽しむことが出来た。けど入り口がカジノフロアーの中心にあって見つけるのが難しかった。

俺はミセスXから海賊ショーがおもしろいと聞いていたので、ショーがやってるホテルを探し始めた。ラスベガスのホテルは至る所でショーが行われていて、無料、有料ともおもしろそうなのがたくさんある。その他にもホテルの屋上にジェットコースターがあったりと、いくつもの遊園地があり子供も楽しめる。海賊ショーは、正式名を"バッカニアンの戦い"といって、トレジャーアイランドというホテルでやってることが分かった。ルクソールからトレジャーアイランドまで約4kmぐらいあるが、辺りを見ながら歩くことにした。

  

しばらく歩くとM&M’sワールドを発見した。これは日本でもおなじみのチョコレートが売っている。

すぐ近くにワールド・オブ・コカコーラを発見。ビンの中はエレベーターになっている。ここではコカコーラグッズが売っている。

   

遠くの塔はエッフェル塔を真似て作られたもので、ここもホテルになっている。その名もパリ。

 

ストリップ通りはいつも混雑。おっ、リムジンを発見。      ここでは無料の噴水ショーが行われる。

 

遂に、トレジャーアイランドを発見。このがそのシンボルだけど日本のホテルでは絶対にありえない。いや、他の国のホテルでもまず無いだろう。ラスベガス独特のアトラクションホテルである。

ホテルの前に来ると、ショーの時間が書いてあり、次のショーまで1時間近くある。俺はそれまでカジノで遊ぶことにした。ここのカジノフロアはルクソールほど大きくないが、それでも8830m2あってラスベガスの中では広い方である。

昨日と同じように儲けてやろうと意気込んで始めたけど、出たり出なかったりと、手持ちがどんどん無くなっていった。コインがなくなるとすぐに両替してと、繰り返してるうちに結局$100が消えていた。このホテルはダメだな。ふと気が付くと海賊ショーが始まる10分前になっていて、外に出ると大勢の人が集まっていた。見やすい場所は当然ながらなくなっている。

  

ショーの内容は、海賊船のイスパニョーラ号が世界中から盗ってきた戦利品を陸に運んでいる途中に、イギリス海軍ブリタニア号がやってきて、彼らに降伏を要求するのだが、海賊達は大砲を打ち始める。それに応戦するイギリス軍も攻撃を始めて、お互いの船は燃え出す。

  

最後に海賊船の親分がバカでかい大砲をブリタニア号に撃ち込むと船が傾き始め、水兵達が水中に飛び込み飲み込まれていく。

ショーの時間は約10分ぐらいだが、大砲の音、船の爆発など我々のところにも砲火の熱が伝わってくるほど迫真の演出である。こんな無料ショーをやってしまうなんてさすがラスベガスである。他のショーは見ることは出来なかったが、今度来る機会があったら是非見たいもんだ。

それから俺はバスでホテルに戻り、晩飯を食べた後再びスロットに挑戦することにした。

 

ルクソールの入り口は異国情緒が溢れている。

ルクソールに限らずホテルのカジノにはメンバーカードがあって、プレー時間と賭けた金額によってポイントがたまるようになっている。このメンバーカードは無料で発行してもらうことができて、ポイントによっては食事の招待、ホテルの割引、その他景品に変えることができる。これは、勝ち負けに関係なくポイントがたまるため、長い時間やっていればそれだけ得することになる(負け続ければ損するのだが)。俺はルクソールに泊まることが決まったときに、ホームページを見ていて発見したのだが、ここでは航空割引券がもらえる。

ここではGold Chamber Players Clubという名前でカジノフロアーの中心にカウンターがあり、そこで申込用紙に記入するとすぐにカードを発行してくれる。日本からも電話でカードを作ることができる。カウンターの人が言うには、日本語のできるスタッフが電話で対応してくれるそうだ(俺のつたない英語力で聞いたから正確なことはホテルに問い合わせたほうがいいかも)。

このカードが使えるのはマシン全般で、スロット、ポーカー台、ブラックジャック台などである。プレーする前に正面右端にカードを差し込むだけである。俺がホームページで確認したところ、$25分スロットで遊ぶと、$25の割引チケットが手に入ると、書かれていたのでまずはそれを試すことにした。英語の原文は以下に書くが、ホームページで確認したい人はここをクリックして。

Receive a $25 airline voucher when you join the Luxor Gold Chamber Club. Just play $25 in slots (win or lose) to receive this exclusive benefit. Travel is good on all major airlines, and vouchers are limited to one per new Gold Chamber Club member.

Join today and get your own $25 airline voucher, only from Luxor.

俺は$30ぐらい遊んだところでさっきのカウンターに行って聞いてみると、何か処理をしてくれて一枚の紙を渡された。これをもって中央の交換所に行きなさいとのこと。そこで俺は遂に手に入れることが出来た。

このチケットはどこの飛行機会社でも使えるそうだ。しかし予約先の電話番号はアメリカであった。えっ、何、それじゃ飛行機を予約するのにわざわざアメリカまで電話かけないとだめなんだ。俺はちょっとショックを受けて、再びスロットをやり始めた。結局ここでも$100使って俺はやめることにした。おそらくこれ以上やっても、湯水のように金がなくなるだけのように思えた。昨日$250儲かったけど、今日$200なくなったので、差し引き$50の儲けとなった。まぁ、無くなるより増える方がいいし、気分良くホテルを出るためにもここでやめることにするか。

次の日はロサンゼルスに向かうため、朝8時45分にマッカラン国際空港を出発する予定である。朝早くにホテルでのチェックアウトを済ませて、タクシーで空港に向かった。

  

空港の中にもラスベガスらしさが漂っていて、ロレックスの時計がかかっていたり、スロットが置いてあったり最後までギャンブルづくしである。

飛行機は予定通りに出発し、俺は無事にロサンゼルスに到着することができた。さて、ミスターXとの待ち合わせ時間は午後2時で、待ち合わせ場所はハリウッドのユニバーサルスタジオである。どうやってハリウッドまで行くのか。うわさではハリウッド付近は危険地域らしい。

8月13日

 ミスターXの家は集合住宅のような建物で出入り口にはゲートがあり、管理人もいて安全面はかなりしっかりしている。おまけにプール、ジャグジー、フィットネスルームと福利的な面も充実していた。せっかくここまできたのだから俺としては取りあえず全てを体験してみたい気持ちがある。ミスターXに聞いたところ、プールやジャグジーは朝早くなら人も少ないとのことで入ろうということになった。それもそのはず、サンフランシスコは夏でも涼しく、たいていの人は長袖を着ている。朝だとおそらく気温は20℃以下だと思う。それでもやっぱり俺としては入ってみたい。

これがミスターXの家。このような家が何十軒かあり、200人前後の人がここには住んでいる。

プライベートプールは気持ちがいいな。         さて、体を動かして今日も元気に頑張ろう。   ジャグジーは泡も出て気分がリフレッシュするよ。

 

 

日本で取った国際免許を使うときがやってきた。ミスターXの車は正真正銘のアメ車で、その名もサンダーバード、すごいな。俺は初めてアメ車に乗る、おまけに初めて左ハンドルで運転する。まずは駐車場から出すところからスタート。右と同じかなと思い、運転するが何かが違う。おや、はてな、何か変だ。目の使い方が右とは違う。左側に座ると左目をよく使うみたいだ。我々はいつも右に乗って運転してるから(左で運転してる人もいるかもしれないが)、全然気が付かなかったが、左側に座ると、左目をよく使い、右側だと右目をよく使うのだ。これは乗ってみないと分からないと思うけど、左側に座ると左側にドアミラーがあるから、左目がミラーの一番近くにあり使用頻度が多くなる。俺が乗った感覚ではそういう感じた。公道は危なそうだから、運転は駐車場の中だけで終了。直進から曲がるときに右側走行だから、ちょっと考えてしまう。やっぱり慣れないと難しいな。交通ルールも多少違う。日本と大きく違うのは、赤信号でも右折ができることだ。ただし左から車が来ない場合のみ。青信号でも車が曲がってくることがあるから注意が必要だ。信号の表示の中で一番強いのは矢印の青信号で、これだと他からは一切車がやってこない。

サンタクルーズはサンノゼから南に向かって30分ぐらい。途中にデニーズの看板を発見した。こちらのデニーズはレストランという感じではなく、喫茶店という雰囲気らしい。サンタクルーズは夏の観光地である。

サンタクルーズのインフォメーションに到着した。ここにはいろいろなパンフレットが揃っている。我々はこれから遊びにいくミステリースポットの行き方を教えてもらった。

サンタクルーズ観光案内所
住所:1211 Ocean St..,Santa Cruz
電話:813-425-1234
http://www.santacruzca.org/

ミステリースポット
住所:465 Mystery Spot Rd., Santa Cruz
電話:813-429-9500

ミステリースポットは山の斜面を利用して、平衡感覚と視覚で人間の感覚をおかしくする変わった場所だ。壁に立てたり、背の高さが変わったりと少し変わった雰囲気をかもしだしている。最初にチケットを買うと入る時間を指定される。それまで入り口にある小さなショップや広場で待っている。時間になるとみんな集まってきてガイドに従って進んでいく。

 

立つ場所によって背の高さが変わる。どう、不思議でしょう。

これは傾いた家で写真の撮り方によっては、人が斜めに立っているように見える。

次にやってきたのがサンタクルーズの海岸だけど、泳いでいる人は少なかった。俺達は泳ごうと海に入ったら、むちゃくちゃ水が冷たかった。これじゃ泳ぐ人が少ないのも分かる気がするよ。だいだいの人が裸になって日光浴を楽しんでいた。サンフランシスコ周辺は夏でも空気がドライで、日本のように蒸し暑くない。軽井沢とか、北海道のような避暑地のような気候ですごしやすい。

ここは海岸線が長く、ずっと砂浜が続いている。

 

桟橋を歩いていくと、海鳥、アザラシが見られる。子供達が海を見て叫んでいたのは上のアザラシだ。俺に「[See Otto」と聞こえたのだが、これはオットセイじゃなく、アザラシ(Sea Lion)だよ。

サンタクルーズを十分に満喫した我々は再びサンノゼに戻ることになった。今日の夜、俺はラスベガスに移動する予定でサンノゼ空港に19時30分頃に行かねばならない。

帰りにサンノゼ周辺を散策した。ここは、コンピューター関連企業、IT企業が集まっている。

これは有名なマッキントッシュを作ってるアップル本社、ユニックスを作ってるサンマイクロシステムズ、誰でも知ってるディレクTVである。

世界のIBMを発見。他にもインテル、ヤフー、マイクロソフトなど有名企業が屋台のように並んでいる。

 

俺達はその中のアップルに入ってみることにした。もちろん中に置いてあるのはアップルコンピューターである。

ここにはアップル・ストアがあって最新のマッキントッシュ、アップル製品が展示・販売されている。綺麗にショーウィンドウされており、マックの衣類、鞄などコンピューター関係以外のものも販売していた。マックユーザーなら一度は訪れてみたいところだ。

アップル・ストア
住所:1 Infinite Loop, Building 1 Cupertion
電話:408-974-5050
月〜金10:00〜17:30

ミセスXより、ヒューレッド・パッカードの原点が近くにあるとのこと。しかし今17時過ぎで空港に行かなければならないし、近くといってもフリーウェイを通っていくから30分ぐらいはかかるのでは、とのこと。俺としてはもう二度と来ることがないかもしれないから行ってみたい。結局、荷物をまとめて直接空港に向かうということで、そこを見に行くことが決定した。どうせ行くなら近くにあるスタンフォード大学も見たいと、わがままを言って連れて行ってもらうことになった。

これがその場所である。ここは一般の住宅街になっていて、後ろは普通の家である。現在この地は、カリフォルニア州の歴史的重要建造物として登録されており、ヒューレットパッカードの生まれたいきさつが記念碑に刻まれている。大体の内容は、1934年にスタンフォード大学の教授だったウイリアム・ヒューレッドと学生のデイビッド・パッカードが、$538で会社を興しスタートを始めたとのこと。これが今のヒューレッド・パッカードに発展したのである。ここの場所は映画「ファンタジア」にも使用されたそうだ。

ここは普通の家で、人が住んでいて中には入れない。また、車で行くしか方法はないらしい。
デイビッド・パッカード・ガラージ
住所:367 Addison Ave. Palo Alto

スタンフォード大学構内はかなり広く、車か自転車でまわらないと無理だ。この大学は私立大学で、大陸横断鉄道の建設者、リーランド・スタンフォードが、15歳で病死した息子の追悼のために1885年に設立した大学である。中は自然に溢れて野生のリスの遊んでいる姿がいたるところで見られる。俺は捕まえようとしたけど逃げられた。リスは場所によっては人に慣れているものもいるが、菌をもっているらしくかまれるとよくないそうだ(詳細は分かりませんが狂犬病みたいなもんだと思う)。

これだけ太陽が出てるけど既に19時をまわったところだから、急いで飛行場に行かないと間に合わない。この後、我々は再びフリーウエイに乗り、夕方のラッシュにもまれながら飛行場に向かった。フリーウェイを走っていると路面に菱形の白線があり、日本でも見かけるのだが、全く内容は違っていて、アメリカの場合は、2人以上乗車している車の優先道路(時間帯が決まってる)になっている。アメリカは車社会で1人1台以上持っていて、移動するときはできるだけ1台に多くの人が乗るようにと、推奨しているのだそうだ。だからおもしろいことに車の乗員制限は無い。日本の普通車だと4人、5人なのにアメリカは何人乗ってもいいらしい。けど、後ろに乗ってる人も絶対にシードベルトを締めなければならず、これは徹底されている。俺なんかしばらくの間は車に乗っても気が付かず、車に乗るたびにミスターXがシーベルトのことを言ってきた。よく考えてみると後ろの座席にシートベルトが付いていて、乗車制限がないというのは、結局シートベルトを締めない人も出てくるのだから、おかしな話である。

サンノゼ空港に着いたのは19時30分頃で飛行機の出発時間が20時38分だから余裕である。ところがチェックインで説明を受けると飛行機の出発時間が21時30分と遅れているそうだ。ということはラスベガスに到着するのは23時ぐらいになってしまう。おい、おい大丈夫かな。ここでミスターX夫妻と別れて、俺は搭乗口まで移動することにした。ミスターX夫妻は俺が見えなくなるまで手を振ってくれた。今度は8/15にロサンゼルスで会う予定である。昨日、今日とわざわざ仕事を休んでくれて、俺に付き合ってくれて本当に感謝している。おまけに朝から夜までフルに活動してもらって、サンフランシスコ、サンノゼ、サンタクルーズを案内してくれた。ありがとう。

さて、搭乗口まで移動すると10数人ぐらいが、本を読んだり、ボッとしたりと飛行機を待っていた。時間を確認すると今度は出発が22時に変わってる。あれ、おかしいな確か21時30分と言ってたはずなんだけど。まっ、旅でトラブルはつきものだ。これまでの旅行でも飛行機の出発時間が遅れることはよくあったから俺は近くを散歩しながら待つことにした。そういえば晩飯を食べなければと探すと、バーガーキング、コーヒーショップ、ピザ、ショットバーなどいろいろあったが、結局ピザを食べることにした。そこでよく考えてみると、ラスベガスに23時に着くとなると、ホテルに到着するのはもしかすると夜中になるおそれがある。ということはキャンセルされるかもしれないから、到着が遅れるという電話をかけたほうがいい。俺は今までミスターX夫妻に英語を頼ってたため、これまであまり英会話をやったことがなかった。電話で英語をしゃべると言うことは、相手の顔が見えないわけだからジェスチャーも使えないわけで、これほと大変なことはない。俺はため息を何連発もさせながら電話ボックスの前を行ったり来たりして悩み始めた。なんてしゃべろうかな? 向こうがこう言ったらどうしようかな、といろんなパターンを考えていた。それから10分ぐらい経って、ようやく受話器をとって電話をかけることに。

しかし意外に簡単であった。相手に自分の名前と今日宿泊することを伝え、飛行機が遅れるからホテルへの到着も遅れることを伝えたら、相手はOKとの返事で電話が切れた。なんだ、簡単じゃないか。そんなに悩むことはなかったな。向こうの話す言葉も意外に分かりやすく、聞き取ることができた。実は会社の行き帰りの短い間だが、英語のテープを聴いている(実は圧力がかかって半強制的に聞かされているのだが)。これが効いているのかもしれないと、俺は驚いた。

搭乗口で待ってるとようやく22時ぐらいに飛行機が着いて、客が降りてきた。かなり遅れてるな。そして22時10分過ぎに乗り始めたのだが、待ってる人は意外に少ない。なんと、わずか10人ぐらいだ。飛行機に乗るとき、前の人が何か搭乗券のことでトラブっていて、なんだかんだ説明を受けている。俺が一番最後で、乗り込む前に「Take first」と言われた。俺の前にいる人にも同じように言ったのだが、俺には意味が分からず早く乗れと言ってるのかなと思ってた。すぐに俺の前を歩いている人が「Take first?」と聞いてきたが俺は意味が分からず、何も分からないというジェスチャーをしたらOKと言って先に歩き始めた。飛行機に乗って、俺が自分の座席の17Fに移動しようとすると、スチュワーデスが大声で、「Free seat」と叫んだ。よく見るとみんな前方の席に座っていて、後ろには誰もいない。つまり人数が10人程度だからどこに座ってもいいよ、ということで「Take first」とは「ファーストシートに座りなさい」と、言っていたのだった。俺には?マークが頭の中で連発し始めた。だって、100人以上乗れる飛行機で10人程度乗るぐらいで元がとれるのかな。あと他の乗客はどこにいったのかな。いろいろ考えたけど結局2回目のファーストクラスに座ることができた。国際線ほど大きくはないけどゆったりとしていた。乗客が少ないためかスチュワーデスもリラックスしていて、前の座席のほうで盛り上がっている。そのうちにスチュワーデスが踊り始めた。俺には何を言ってるのか全く分からなかった。ただ飛行機が遅れた、どうのこうのとは聞こえてきた。席はファーストクラスだが、待遇はエコノミクラスで、ジュースとピーナッツだけが出てきた。

窓の外を眺めていると遠くに光り輝く町が見えてきた。これが砂漠の中に作られた巨大人口都市のラスベガスか。ラスベガスはカジノ世界一で有名だが治安の良さもアメリカ一と言われている。空港の外に出ると蒸し暑く、ただそこに立っているだけで汗がにじみ出てきた。サンフランシスコとは全くタイプの違うところだ。どちらかといえばこの蒸し暑さは日本に似ている。シャトルバスに乗ってホテルに着いたのは夜中の1時過ぎだった。俺が宿泊したのはヒルトンホテルの中にあるラスベガス・グランドバケーションクラブというところ。予約は日本語で出来て、1泊$69であった。ここではヒルトンカードのポイントがたまり、航空会社のマイレージも500マイルたまるというメリットがある。マイレージのことは知ってたがヒルトンカードのことは予約するときに初めて知った。カードの作り方は簡単でインターネットで申請すると1週間ぐらいで手元に届く。ヒルトンホテルなんて使う機会は少ないと思うけど、せっかく泊まるのだから最大限に特典をいかそうとカードを申し込んだ。ちなみに無料である。他の場所のヒルトンだと大体1泊$100以上するのだが、ここはかなり安く泊まることができる。

Las Vegas Grand Vacations Club
住所:455 Karen Avenue Las Vegas, NV 89109
702-946-9200(米国)
03-5405-7700、0120-489-852(日本国内予約)
http://www.hiltonhhonors.com/

ホテルでチャックインを行うとき俺が遅れることがうまく伝わっていたらしくスムーズにいったのだが、俺としては禁煙室を希望したのだがもう部屋が一杯で喫煙室しか空いてないとのこと。向こうはその代わりに最上階の17階の部屋にしますけど、と言ってきたので俺は即OKと答えた。いや、飛行機は遅れたけど、ファーストクラスに座れたし、ホテルの部屋も最上階と眺めがいいし、運がいいな。俺は疲れた体を引きずりながら部屋に入った。ところがこの後、驚くべき事が起こるのだ。実は、まだまだ幸運は続いていた。

カジノのホテルの部屋は意外に広い。おまけに安い。これは収益をカジノに依存しているからだ。

夜中の1時過ぎということは日本では夕方の18時頃なので、妻とマサキが帰ってくる19時ぐらいに家に電話をしようかと思いカジノで時間を潰すことにした。ヒルトンホテルの敷地は広大でカジノフロアに行くにはホテルの外に出て5分ぐらいかかる。俺が泊まったのはグランド・バケーションクラブで同じ敷地内にヒルトンホテルも立っていてカジノフロアはそちらにある。ちなみにヒルトンホテルの宿泊だと少し値段が高く、俺が予約のときに聞いたところ1泊$86と言っていた。なんにせよ、日本でお盆のシーズンは向こうにとってはオフシーズンにあたる。だからホテルの値段も最低価格になってるらしい。けどこれが旅行会社を通すと2割ぐらい高くなってくるから、インターネットなんかで、直接あるいは電話で(世界中にある大きなホテルだと日本にも予約センターがある)予約したほうが特だ。おまけに旅行会社を通すと、ホテルのポイントも付かないし、飛行機のマイレージも貯まらない。

ヒルトンのカジノフロアは夜中だというのに意外に人が多い。まず俺はトラベラーズチェックをアメリカドルに替えて、スロットをすることにした。日本のスロットと違って全てが機械任せである。だから初心者でも簡単で、お金を入れてボタン、あるいは右側面に付いているレバーを引くだけである。入れるお金は¢5、¢25、¢50、$1ドルが主流であるが中には$50、$100のスロットもあるそうだ。だが俺には そんな高額マシンは無関係である。俺は10年前、学生のときラスベガスで¢5のスロットをやっていて、両替するときキャッシャーのおばさんに「Hi baby」とばかにされたことがあるので、社会人の俺としては少しランクアップして¢25でトライすることにした(あまり変わってないけど)。$20を¢25コインに両替してやり始めるが、ルールが台によって違っていて俺には理解できない。10分ぐらいすると、$5ぐらい(コイン20枚)に減ってしまい、これでなくなったら終わって家に電話をかけようとあきらめていた。すると¢25コインが残り8枚ぐらいになったときに再びコインが出始めて(同じマークが3つ揃うとコインが出る)、80枚($20)ぐらいに戻った。ちなみに$1は¢25コイン4枚である。

次に俺は他の台に変えようとカジノフロアをうろうろし始めた。するとすぐに目に付いたのは白や黄色のBMWが展示されていてぐるぐる回転している台で、車の周りにスロットが並んでいる。どうもこのスロットでは車が当たるらしい。俺としては車なんていらないのだが、そこでやってるスロットを見ると、当たる確率の多いことが分かった。おまけに一度に掛ける最高金額が2枚でいいことも俺にとっては良かった。詳しく説明すると、さっきのスロット場合、3枚のコインが一度にかけれる最大枚数で、これは当たったときにもらえる金額が多いことを意味している。けどそれだけ枚数をたくさんかけるから、コインが少なくなる割合も早い。俺としては家に電話をかける間の待ち時間を潰すのが目的だから、長い時間コインが持ってくれればいいと思ってた。少額で、当たる確率が高いということは、少ないかけ金で長い時間遊べるということだ。

とりあえず80枚のコインでやり始めると、意外に運が良く、すぐに120枚ぐらいに増えた。ふと気が付くとセクシーな格好をしたおばさんが「カクテル、カクテル」と言いながら俺のそばにやってきたので、ビールを頼んだ。ラスベガスのカジノではアルコールが無料である。ウエイトレスがフロアー内をうろうろしていて、客の注文を取っている。通常、チップが必要で、一杯あたり$1を払う。ホテル側としては客に多くのお金を使ってもらおうと、酔わせるのも作戦らしい。おまけにホテルの窓は開かないのが普通である。これはカジノで財産をなくした人が自殺しないようにと、ほとんのホテルは窓が開かないように作られている。また、俺が泊まったホテルはそうでなかったが、ほとんどホテルは、フロントに行くのにカジノフロアを通るように作られている。

しばらくやってると突然、青い色の7が3つ並んでバカでかい音で音楽が鳴り始めた。なんだ、なんだ、と俺はびびってしまった。周りの人はみんなこっちを見ているし、音は更に大きく鳴り響き、俺は注目の的になってしまった。よく見ると大当たりが出たみたいだ。なんと1等はBMWが当たるのだが、俺はどうも2等が当たったみたいだ。それはコインが1000枚出てくる大当たりだった。俺はどうしていいのか分からずにその場に座り続けていたが、ホテルの人も遠くで見ているだけで、やってくる気配がない。10分ぐらい経っても相変わらず大きな音が鳴っている。よっぽどの大当たりなんだろうか。するとさっきのウエイトレスがやってきて、「Oh, you are luck」と興奮気味に話しかけてきた。俺はチップをはずんで$7渡した。そして、どうしていいのの分からないことを伝えると。すぐにホテルの人を呼んできてくれた。その人がマシンに鍵を差し込むと$250と表示された。そこで俺はもうスロットをやめるから現金に換えてくれるように言うと、少し顔つきが変わったがすぐに営業スマイルに戻って、どこかに行ってしまった。いったい何が起こるのかなと、俺は待っていると、その人が現金をもってやってきた。無線で警備員を呼んで、俺の前で「$100、$200、$250」と数えて手渡してくれた。周りではみんなこちらを見ている。みんなの目が$100札に集中していた。なんか怖い雰囲気だな。その担当者はもっと遊んでいって下さい。と言うようなコメントを残して立ち去ってしまった。

まだスロットには俺が最初に入れたコインが60枚ぐらい残っていて、俺としては周りの視線が気になっていたから早く換金して帰りたかった。おまけに大当たりした台だからこれ以上は期待できない。ところが4回ぐらい続けて当たりが出て、おや、いけるかな、と思ったが予想通りその後は全く出なくなった。結局80枚近く残して終了して、$250の大もうけとなった。ここのホテルが1泊$69だから、宿泊代は十分に取り戻すことができた。けど車が当たらなくて本当に良かったよ。日本から輸入しようとすると車と同額ぐらいの関税がかかるからね。

さて、ここから自分の部屋に帰るのがまた怖かった。アメリカ一安全とはいえ今は夜中の2時過ぎである。ホテルの部屋に行くには、人気のない長い廊下を通って、外に出て駐車場の横を通り抜けて行かなければならなかった。俺が廊下に出ると、さっき大当たりしたときにじっとこっちを見ていた人と目があってしまった。俺が長い廊下を歩いて角を曲がるときにふと後ろを見ると、その人もこちらに歩いてくる。やばい、いやな雰囲気だ。確かこの先に24時間やってるコンビニがあったはずだ。客はいないかもしれないけど、店員はいるはずだ。俺は早足でそのコンビニに入った。5分ぐらい時間を潰して、辺りを確認するが、さっきの人はいない。どこかに消えたみたいだ。俺はそこで水を買って、駐車場の横を通り抜けて、急いで自分の泊まっているホテルに戻った。

次の日、ラスベガスで無事に朝を迎えることができた。冷静に考えると$250は日本円で3万円程でそんなに大もうけしたわけではなく、昨日は来てそうそう大当たりが出たのでどうも興奮してたみたいだ。けど¢25から$250ということは、日本円で30円が3万円になったということだがら、かなり得したわけだ。朝、17階のホテルの窓から見る景色はすばらしかった。

 

窓からはヒルトンのプライベートプールが見える。遠くに見えるのは砂漠である。

9時ぐらいに荷物をまとめて、チェックアウトして今日の宿泊先ルクソールに俺は移動を始めた。

8月12日サンフランシスコ時間

 午前8時40分、日本時間では夜中の0時40分にサンフランシスコに到着した。飛行機を降りて、預けている荷物がないので一番に税関を抜けて、友人の待つ到着口に急いだ。友人とは前もって連絡しており、到着時に空港で待っていてくれているはずだ。ところがEXITを出て、辺りを見渡してもどこにも見えない。おかしいな、その付近をうろうろして探しまわったけど見つからない。待っている人達はざっと、30人ぐらいで何となく、みんな俺の方をじっと見てくる。何か怪しいな。バス乗り場、タクシー乗り場、出発口など空港内の至る所を探し回ったが見つからない。こりゃ、やばいな。もしこのまま会えなかったらどうしよう。15分が経過した。あまり、うろうろしないほうがいいな。もしかしたら友人も探しているかも、と思い、俺は近くの長椅子で待つことにした。

 30分が経過したところで、もしかしたら待ち合わせ場所が違うのかも、と思い電話をかけることにした。俺は日本でKDDIのワールドカードを買っていて、友人からこれで電話かかけれると、教えられていた。ところが、カードを見ると日本への電話のかけ方、日本からの国際電話のかけ方、日本国内でのかけ方は書いてあるが、外国国内での電話のかけ方が書いてない。どうやってかけるんだよ。

 結局せっかく買ったカードは使い方が分からずに、悩んだあげくコインで電話をかけることにした。両替するところを探すため、再び空港内をさまよい始めた。すると、偶然にもその途中で、俺は友人に声を掛けられ、ようやく無事に会うことが出来た。空港に着いて1時間後のことであった。ちなみにこのとき日本時間では夜中の2時で、飛行機の中でほとんど眠れなかった俺にとって既に朝起きてから20時間が過ぎようとしていた。

これからお世話になる美男美女のミスターX夫妻である。(本人の承諾を得てこの名前にしました)

 ミセスXの運転する車で一路サンフランシスコに向かって出発。今日の予定はサンフランシスコ観光である。フリーウェイを走っていると、山のすそ野にハリウッドのような"サンフランシスコサイン"が書かれているのを発見した。ダウンタウンに入りフリーウエイを降りたところは、市内でも有名な危険地域で、そこを通過するときは必ず窓を閉めるようにとのこと。また、もし信号で止まったときなんかに、拳銃でフリーズ状態になったときも逆らわないように。そのときのためにすぐに取り出せるようにとダミーの財布かお札を用意しておいた方がよい。

危険地域をしばらく過ぎるとシビックセンタが登場。この辺りは安全だそうだ。

これが有名なゴールデンゲートブリッジ。サウサリート(北)に向かうときは無料だけど、ゴールデンゲートパーク(南)に向かう場合は通行料$3を取られる。車なら時速80kmで約3分で通り抜けれるが、みんな周りを見ながらゆっくり走っているからその倍以上はかかる。ちなみに通行料は自転車と徒歩は無料。

遠くに見える島は連邦刑務所として悪名高いアルカトラズ島である。

 サンフランシスコの北東部にあるフィシャーマンズワーフは日曜日ともなると大勢の観光客、地元の人が訪れる。そう、何か人が多いなと思ったら今日は日曜日だった。けど不思議なことに日本人はほとんど見かけなかった。その中でも人気があるのはピア39(Pier39)でそこにあるKドックには野生のカリフォルニアアザラシが何百頭も遊んでいるのが見られる。またいろんなパフォーマンスをする陽気な人達が歌に踊りに訪れる人達を盛り上げてくれる。

 ピア39にはところ狭しとレストラン、土産もの屋が並んでいる。ず〜と奥まで進んでいくとババガンプという変わった名前のレストランがある。英語名はBubba Gumpだったかな? ここではあの映画フォレストカンプで使用された衣服や撮影器材などが飾られていて、我々が行ったときはテレビモニターで映画が上映されていた。イスに座るとまず先に飲み物を聞いてくる。これはどこのレストランに入っても同じである。俺には早くてsomething drink? としか聞こえないが、おそらくWould you have something drink? と言っているのだと思う。ここではクリームチャウダーやシーフードがおいしい。ちなみに俺はエビとパスタ(Shrimp Shack Pasta $13.99)の料理を食べたけど、量がむちゃくちゃ多くておいしかった。あとはカクテルを飲んだけど(写真右)、1L近くあってこれでも1人分らしい。けど何人かで飲んだ方がいいかもしれない。

 ここのレストランではメニューを見て選んでいるときは左の上の写真のようにRUN(走る)という青い色の看板をテーブルの上に出していて、何か注文したいときは赤い色のストップという看板に変える。そうするとこの席を担当している人がストップして、注文を取ってくれるというシステムだ。

もしサンフランシスコに行く機会があれば是非寄ってみてください。

レストラン名:Bubba Gump Shrimp Co

場所:Pier 39 Box M-210 San Farandisco, Ca, 94133  .

メニュー:MGD Can       $3.00  缶ビール
      Tea           $1.99 紅茶
      Medal Margarita   $7.95  カクテル
      Cup Chowder     $3.99  チャウダー これが結構いける
      Shrimp Shack Pasta $13.99 エビとパスタ エビはおいしかったよ
      Dixie Fishwich     $8.99  魚のフライ?
      Hamburger       $7.99  ハンバーガーとフライドポテトだけど日本の3倍ぐらいの量はある

その他盛りだくさん。

 さて次はミスターXと一緒にアルカトラズ島に向かってて出発(ミセスXと一旦ここで別れて)。この島は映画「ザ・ロック」の舞台にもなった米国でも有名な観光スポットでフェリーに乗るなら予約をしていかないと、当日券はすぐに一杯になってしまう。アルカトラズ島は1934年から1963年の29年間連邦刑務所となり、島をとりまく早い潮流と、7〜10℃の冷たい海水で島からは絶対に脱獄できないといわれていた。刑務所内では日本語のテープ案内を貸してくれて、それに従って館内をまわるのだが、俺達は途中で迷子になってしまった。下の中央の写真の左から2人目はあの有名なマフィアの帝王、アル・カポネである。この牢獄には、他にも有名なマシンガン・ケりーなど常習脱獄犯や凶悪犯などが投獄されていた。

アルカトラズ島から見たサンフランシスコの摩天楼群がすぐ近くに見える。ここからなら泳いで帰れそうな気もするが、囚人達はどんな思いで見ていたんだろう。

フェリーの予約 :ブルー&ゴールド・フリート(Blue&Gold Fleet)、住所:Pier 41 Fisherman's Wharf - San Francisco, Ca 94133 電話:415-705-5555

          往復乗車券+ガイドテープレンタル:$13.25(Adult)

チケットは帰りの船に乗船するまでなくさないように。乗船する際、チケットを見せなければならないときがある。
          

アルカトラズ島からフィシャーマンズワーフに戻り、ミセスXとの待ち合わせ場所、チャイナタウンのマクドナルドに向かって出発した。サンフランシスコは坂道が本当に多い。

坂道の手前でシーソーのような変わった標識を発見。いったいコレ何。

 こんな坂道に車をよく止めるよ。おまけに前後の車の隙間が何と神業の50cm以内、中には10cmぐらいの間隔で止める人もいる。俺はコレを見て感心した。ところが車のバンパをよく見るとみんなボコボコへっこんでいる。話を聞くと車を止めるときも出すときも前と後ろの車にぶつけながらやるらしい。さすがアメリカ。ミスターXいわく、「こんなところに車を止めたらどうなるか分からないよ。やっぱり安心の為にはパーキング(管理者のいる)に入れないとね。」なるほど。

 南北に走るケーブルカーは休日はいつでも満員状態。みんな手すりにつかまって勾配のある坂道を登ってる。俺達も隙間を見つけて、ケーブルカーに乗りこんだんだけど、すぐに乗車拒否された。なんだよ、空いてるじゃないか、と思ったらなんと100人以上も並んで待っていた。えっ、これ、みんな待ってるの。俺達はてっきり見せ物(火のついた棒を振り回している人がいた)を見てるのかと思ったよ。ということでサンフランシスコの道を散歩(というよりハードな運動かな)することになった。そういえばチャイナタウンのマグドナルドてどこにあるのミスターX。・・・今探しているところ・・・。 

 我々はマクドナルドの場所を見つけるため人に聞くことになった。チャイナタウンのある店で聞くが、どうもマクドナルドという発音が通じないらしい。ミスターXが一生懸命、ハンバーガーとかレストランとか言って、ようやく分かってくれた。おそらく俺だけだったら、あきらめていただろう。さすが1年間英語圏で暮らしていただけある。さすがだ。その後、2件目、3件目と別の人に聞いてようやくマクドナルドに到着した。けど、俺達が何度マクドナルドを発音してもどうしても分かってもらえない。マックとか、マクドとか言うんだけどダメだ。どうもMcDonald'sのMとDを強く発音するらしいのだがこれが難しい。英語のつづりも実際MとDは大文字で書かれているから、確かにそこを強調するんだろうけど、俺には無理だな。

さて、次に我々が向かったのはロンバートストリート。そう、ここは世界一曲がりくねった道である。道路は一方通行で上から降りてくるしかない。今は夕方の6時だが車は意外に多いし、おまけに空が明るい。この通りの途中には沢山の家が並んでいて、おまけにその人達の駐車場もあるから、休日の昼間なんて車の出し入れだけで大変かも。ここに住んでる人にとっては迷惑なんだろうな。世界中からこの通りを見に来るんだもんね。ちなみに今の時期、サンフランシスコは夜8時ぐらいにならないと暗くならない。他の時期では夜9時頃に日が沈むときもあるそうだ。右端の写真はロンバートストリートから下に向かって撮影した写真だが、いかに坂道が多いかということがよく分かる。

今日のサンフランシスコ観光は終了。この後、1時間以上かけてサンノゼのミスターXの家に帰り、焼肉パーティ、ビール、ワインなどで歓迎してくれた。ごちそうさまでした。さて、明日はサンタクルーズに行くぞ。けど今日一日いったい何時間あったんだろう。ざっと考えても35時間ぐらいあったような気がする。グ〜、グ〜。

8月12日午後

 午前9時頃、家を出発した。成田空港へは品川駅から直行で行ける総武線を利用することにした。特急の成田エキスプレスだと2時間弱で着くけど、値段が高い。俺は節約のために急行で行くことにした。それでも2時間半程度で成田空港に到着した。ノースウエストのカウンターでチェックインを済ませるために並んだけど、エコノミー、ビジネスともごっちゃになってて15分程順番を待った。ようやく俺の番になって、パスポートとチケットを出すと、預ける荷物を聞いてくる。しかし俺は身軽に行動するため、リュックサック1つだけだ。ちなみに着替えは2泊分だけで、繰り返し洗って使う予定だ。あとは、洗面用具、傘、ガイドブック等だ。重要なのはパスポート、日本円、米ドルトラベラーズチェック、クレジットカード、飛行機のEチケット控え、海外保険である。

 カウンターで、「座席の番号は9Bで予約がされております」、と言われたため、俺は「いや、8Bと旅行会社から言われたんですが」、と言ったらかなり困惑した感じで、「8Bは存在しない番号なのですが」、と言ってきた。「おかしいな、確かに・・・」、すると、「2階席も空いておりますし、他にも・・・」、と来るので、俺はこれはチャンスだと思い、すかさず、「2階席にお願いします」、と座席が決定した。

 次に俺が探したのは飛行機会社のラウンジで、ビジネスクラス以上で飛行機に乗る場合、出発までラウンジでくつろぐことが出来る。通常エコノミークラスの場合は出発ゲートの前で空いている席を探して、ゲートが開くのを待っているのだが、ビジネスクラスの場合は違う。ラウンジは出国審査を出た出発ゲートの近くにあって俺は"茜"というところを指定された。他にもノースウエストの場合成田空港内には2ヶ所ある。

ラウンジの入り口は威厳があり我々凡人には近寄りがたい雰囲気が漂っている。

俺は思いきって風格のある扉を開けて未知の世界へ入り込んだ。ぐるっと一周すると、アルコール、スナック菓子、チーズなどが置かれており、全て飲み放題、食べ放題であった。システムは簡単で自分で食べたいもの、飲みたいものを持ってきて自分の席で飲む。ちなみに席は空いているところを利用する。かたずけはおばさんか巡回しており、やってくれる。

         ビールを飲む俺。             ウォッカ、ウイスキーなど飲み放題      白、赤ワインなど上物が6種類ぐらいあった。

俺はビールを2杯、ワインを白、赤と飲み、最後にトマトジュースで締めくくった。どうせ飛行機に乗ったらまだまだ飲むんだから控え目にしとこう。

成田空港の中はいろんな設備が整っている。子供用の遊び場を発見。

俺の乗る飛行機はNW28便で、サンフランシスコまでおおよそ10時間の道のりだった。飛行機にはバスで移動するが、バスに乗るにもビジネスクラスが優先で、悠々と飛行機まで移動することが出来た。座席は86Bで初めての2階席である。ここは12人が座れて、座席はリクライニングシートで150度まで水平にすることが出来る。おまけに水平にしても前後のシートに体が触れることがない。(前の人が座席を倒していると、少し頑張ると足の指先が前の座席に触れることがある。)

横から見るとその広さが分かる。          座席の番号は側面の荷物入れに書いてある。  もちろんパーソナルテレビも付いている。

(普通の座席番号は上に書いてあるが2階席だけは違う、最初俺も探していたが分からなかったので聞いた)

座席に座るとスチュワーデスが飲み物をお盆に載せて持ってくる。もちろん俺はシャンパンを取った。

 

さて、離陸してしばらく経つと食事の時間だ。俺は魚を選んだ。 最初に前菜、次にメインが出てきた。ここでの俺の飲み物はビールだ。これだけでお腹は満腹になる。

次に出てくるのはデザート。ここまでくると、ほとんど気力で食べるしかない。これを全部食べる人はいるのかな。隣の人なんてポツポツつまむ程度である。なんかもったいないな。食事の後はビデオタイムになる。みんな自分の好きな番組を見始める。何かのきっかけで、隣の人と話をすることがあって、俺はとんでもない発見をしてしまった。実はこの2階席はファーストクラスだそうだ。正確には、隣の人が言うには去年までは、ファーストクラスだったそうで、今はビジネスクラスになっているらしい。確かに1階席とは幅の広さが違う。帰るときは1階席だったから、その差が分かったのだが座席の座り具合がなんとなく違う。ファーストクラス席は体全体を覆うような感じで、リクライニングにすると、お尻の辺りが座席にフィットして妙に心地よい。おかげで緊張して俺は寝ることが出来なかった(エコノミーなら眠ることができたかも)。スチュワーデスも妙に気を遣っていて、エコノミークラスと全く待遇が違う。

 到着2時間ぐらい前に最後の食事が配られて、さすがにここではアルコールはやめてトマトジュースにした。8/12の9時前に無事にサンフランシスコ空港に到着することが出来た。あとで気付いたことだが、旅行会社からもらった座席番号を見ると、9Bと書かれていた。これは確か、チェックインのときに言われた番号。もしかすると実は座席は合ってたんだ。ということは俺は無理矢理、2階席に替えてもらったことになる。なんとラッキーな話だろう。

 実はラッキーなことはこれだけでは終わらなかった。 つづき

8月12日

 さて、とうとう出発の日が来てしまった。飛行機は午後の便だが、成田空港までは2〜3時間ぐらいかかるから、午前中には出発しないとダメだ。国際線の場合、出発時間の2時間前には空港に着くのが世間の常識となっている。今回のチケットはHISで頼んだけど、ビジネスクラスだと2900円分のリムジンバスチケットがもらえる。だから最初は東京駅から成田空港までバスで行こうと思ってたが、高速道路が夏休みの影響で混んでるかもしれないから、もしかすると予定通りの時間に成田に着くことが出来ないかもと、結局電車で行くことに。

 今まで何回か海外旅行に行ったが、初めて航空券が自宅に送られてきた。やっぱビジネスクラスは違うのかな? 航空券が前もって手元にあるとメリットがある。それはTCAT(東京シティエアーターミナル)を利用できることだ。通常、団体旅行など成田空港のカウンターで長い列の後ろに並んでチケットをもらい、その後チェックインするために、また長い列に並び、長い時間をかけてようやく搭乗ターミナルに到着するのだが、TCATを利用すると国内にいながら既にここでチェックインが出来てしまう。そして、搭乗ターミナルに行くときも、職員専用の通路を通って、悠々と行けてしまうのだ(長い列で並んでるところを横目に見ながら抜けるのは気持ちがいいだろう)。俺もTCATを利用してやろうと思って調べたら、何と俺の乗るノースウエスト航空は今年の3月にTCATを閉鎖したそうだ。何だよ。もうちょっと待ってくれても良かったのに。・・・ということで今日はひたすら並ぶことになるのか。ふ〜。お盆前後の旅行は初めてだから怖いな。

 向こうでの宿泊先でラスベガスのルクソールというところがあるが、俺がインターネットで予約したときは、$69(1泊)だったのが、今見ると$79に上がっている。日程が近づくにつれて値段が上がってくるみたいだな。よかったよ、早めに予約を入れといて。ちなみに、旅行会社でルクソールを予約すると、1万数千円とられるから、気をつけた方がいいよ(ホテルのみの場合)。インターネットで自分で予約すると確実に1万円以内で押さえることができる。これは他のホテルも同じことが言えると思う。けどパックツアーで格安航空運賃+ホテルなんかの場合、そっちの方が安いのがほとんどだから、ケースバイケースで使い分けた方がいいだろう。

 飛行機は午後(15時過ぎ)に出発して、サンフランシスコに着くのは同じ8/12の朝、9時ぐらいだ。時差の関係で出発時間よりも前の時間に到着することになる。飛行機に乗っている時間は約10時間ぐらいで大変だけど今回初めてのビジネスクラスだから、待遇が楽しみだ。噂では飛行機の搭乗を待つときも専用の待合室があって、おまけに優先的に乗ることが出来るらしい。座席番号も一桁で、もしかすると2階席かもしれない。ちなみに俺の座席は行きは8Bで、帰りは1Bだ(一番前じゃないの!)。このBというのは通路側のことで、俺としてはトイレにすぐに出られるようにとこっちを選んだ。けどよく考えてみたら、座席の前後が広いから隣の人を気にせずに通路に出られるんだ。失敗したな。ちなみにAというのは窓側の席になる。飛行機に乗るとすぐにアルコールを持ってきてくれるらしい。離陸前の気分を落ち着かせるためだとか。うさわではシャンパンも用意されているとか。エコノミーなんて離陸が終わって安定飛行に入るまでは一切無い(もちろんシャンパンなんて無い)。そういえばアルコールのことだが、国際線に乗られた方は分かると思うが、飲み物はビジネス、エコノミ関係なく無料だ。もちろん機内で出される食事も無料だ。けどエコノミーと、ビジネスでは格差があるらしい。この辺りはバッチリと写真に撮ってきて報告します。

 一つ分からないのは、飛行機のチケットに値段が書いてあり、それが正規料金で書かれていることだ。俺はそんな金払ったこともないし、不思議だ。ちなみに正規料金は45万数千円とある。こんな金払って行く人なんて本当にいるのかな?

8月4日

 サンフランシスコへの往復チケットは取れたけど、向こうでの計画はどうしよう? 友人が言うにはサンフランシスコやサンノゼは2〜3日ぐらい見れば十分とのこと。俺の見たいところとしては、サンノゼのIT企業、ゴールデンゲートブリッジ、曲がりくねった道(ロンバートストリート)、アルカトラス島(映画、アルカトラズからの脱出で有名な昔の牢獄島)、スタンフォード大学ぐらいかな。友人の行きたいところは、今まで行ったことのないところだそうだ。どこに行ったかは知らないけど、俺は近くならラスベガス、遠くならカナダやメキシコとかに行ってみたい。友人曰く、カナダは先月行って、ラスベガスはこれまでに3回ぐらい行ってるから、もう行きたくないと。なんて、うらやましい生活なんだ。結局、行き先はメキシコに決定した。そうすると飛行機のチケットを取らないとだめだな。

友人に聞くと、「いや、飛行機では行かないよ。(友人)」と、「それじゃ、何で行くの。(自分)」

「車で行くんだよ。」 「えっ、車で、おもしろそうだな。ところでサンノゼからメキシコまでどれぐらいかかるの。」

「だいたい12時間ぐらいだよ。」 あ〜然。12時間も車で移動というのは時間がもったいないし、運転も大変だ。

「国際免許取ってくるんでしょ。」 「俺も運転するの?」

結局、メキシコのサンディエゴに行くことに決定したのだが、俺としては丸一日潰すのはもったいない。なんといっても7日間の短期旅行だから。いろいろ本で調べたらサンノゼから海岸線沿いに行くルートは絶景らしく、有名な観光スポットをいくつかまわることができるらしい。友人の計画では朝、サンノゼを出て、夕方にサンディエゴに着くということで、夜行で車を走らせるのは結構危険らしい。

そこで俺は良い案を思いついた。

「俺、ラスベガスにも寄りたいと思ってるから、途中で拾ってもらおうかな?」 

そうすると丸一日潰れることもなく、ある程度の車の旅も体験できる。

「けどね、ラスベガスは砂漠のど真ん中にあって、カリフォルニアの海岸線から離れてるから、サンディエゴまで6時間ぐらいかかるんだよ、ちょっとキツイね。」

「う〜ん、なるほど」、みなさんアメリカ西海岸の地理は分かりますか。分からないかたはここを参考にして下さい。(ラスベガスはネバダ州)

「よし、それならロサンゼルスまで移動しよう。ロスならハリウッドやユニバーサルスタジオなどあるから観光もできて一石二鳥だ。」

「OK。それじゃ、ロスで待ち合わせをして拾うよ。」

ということでだいたい行き先が決まった。

8/12日に成田からサンフランシスコ(同日着)に移動して、13日にサンノゼを見て、14日にラスベガス、15日にラスベガスからロサンゼルスに飛行機で移動、それから更に車でサンディエゴに移動、16日にサンディエゴからメキシコのティファナへ、17日にサンディエゴからサンフランシスコを経由して、18日に成田に帰国という少し(かなり?)ハードな計画だ。

サンノゼからラスベガスへの飛行機を日本の旅行会社に頼んだら何と、4万数千円と、正規料金に近い金額を請求された。けど友人に頼んで取ってもらったら、$83(1万円ぐらいかな)と、破格の値段だった。何でこんなに違うの? 

向こうでの宿泊先も友人に頼んだり、インターネットで予約したりでとりあえずはOK。国際免許証も運転免許試験所に行けば、その日に発行してくれる。ちなみに神奈川県の場合はここです。必要書類はここで確認してください。あとはTC(トラベラーズチェック)への交換だが、この1週間で円高になったときに変えればすべて準備終了。さて、どんな旅になるのやら。しかし留守中の妻とマサキが心配だな。

7月29日

 来月、友人を訪ねてアメリカ西海岸に行く計画がある。この計画は6ヶ月程前からスタートした。

昨年のこと、海外マニア?の俺としては、友達がアメリカに長期出張に行くという話を聞いたときに、よしこの機会に家族みんなで行こうと考えていた。ところが日本経済の悪化から、予定では3年ほどであった海外出張がどうも怪しくなってきたそうだ。日本は景気が悪いからな〜。(世界も悪いか)

今年の始め友人に聞いたところ、どうも年内で日本に強制送還されそうだ。と、こりゃやばい。来年か、再来年ぐらいに行こうと考えてたのに、アメリカに行けなくなるそ、と俺はすぐに計画を変更し新たに立て始めた。行けるとしたら今年の夏の盆休みだけだな。ところでお盆のシーズンは航空運賃がバカ高いと思うけど、3人でいったいいくらかかるのかな・・・。

HISに聞いて俺はビビッタ。なんと飛行機運賃だけで50万はかかるとのこと。友達はサンノゼにいるから飛行機だとサンフランシスコかサンノゼ行きになってくるが、通常の金額だと一人5〜6万ぐらいで行けるのに。旅行会社うそつけ。飛行機会社のボッタクリ。そんなに金がかかるなら行くのをやめよう。ということで行かないことに決定した。妻は友人が今年で帰ってくるなら一人で行ってもいいよ、と言ってくれたが、自分一人では行くのは申し訳ない。

その後、友人から、「景気が悪いから、今年の3月で帰ってくるかも」、という話を聞いて、西海岸の計画は完全に流れた、ように思われた。結局友人は別会社に移籍して出張の継続が決定。けど10月頃には戻るとのこと。

サンノゼという都市は通称シリコンバレーともいって半導体企業、ベンチャー企業が集約されている。あの有名なヤフーやマイクロソフト、サンといった一世を風靡したIT企業が集まっていて、俺は一度はシリコンバレーに行ってみたいと思っている。友人の話を聞くとシリコンバレーの日本企業が最近続々と撤退しているそうだ。友達が住んでるマンションも去年なんかだと、入居するときに手付け金をすぐに払わないと、別の人と契約するとか、大家さんが無茶苦茶なことを言ってたそうで、そのときはマンションを確保するのも大変だったらしい。ところが今は日本人がどんどん退去し、かなり空室が目立つようになってきたそうだ。大家さんもイイ人に変身してるらしい。

6月になったある日、「妻がアメリカの予約取らないともう間に合わないよ。」と、どこかの雑誌かテレビかで情報を見たらしく言ってきた。俺は行かないつもりだったが妻は、三人だと金がかかるから一人で行ってきていいよ、と言ってくれる(涙が出てくるね)。サンノゼは行きたいけど、一人で行くのは申し訳ないし、マサキが大暴れしてるから留守中のことも気になるし・・・。おまけに8月に行くのに今から飛行機の予約なんて取れるはずがない(お盆の時期なんて1年ぐらい前から予約入れている人もいるからね)。

結局、妻とマサキの許可が出て一人で西海岸に行くことに決定した(妻に感謝。けど会社とか世間では悪者扱いされる)。今から本当に飛行機の予約なんて取れるのかな? 手当たり次第に旅行会社に電話をかけるが・・・HIS、JTB、その他有名無名会社など、俺の予定では8/12成田出発、19日帰国だが、ほとんどが行きは取れるけど帰りは取れないとの返事が返ってくる。チケットが取れたとしても料金はべらぼうに跳ねあがっていて20万を越えている。日本航空、全日空を始めユナイテッド、アメリカン、ノースウエストなどいろいろ探したけど全く取れない。例えば取れたとしても帰りが21日だったりとかになってしまう。仕事の都合でそれはまず無理。やっぱり取れないからやめるか。

待てよ、もしかしたらビジネスクラスなんかなら空いているかも。HISに聞いたら、ピンポン、空いてました。けど帰りの便は満席だから、一日前なら帰れるとのこと。けど金額がバカ高いからな。と、値段を聞いたところ、エコノミークラスより数万高いだけである。あっ、そうだ、海外マニアの俺としたことが忘れていた。お盆や年末年始なんか金額が跳ねあがる時期はエコノミーとビジネスの料金の格差が一番少なくなるんだった。これまで貧乏旅行が得意だった俺にとってはビジネスクラスなんて無縁の存在だった。結局ノースウエスト航空の成田ーサンフランシスコで予約を取ることにした。出発は8/12で帰ってくるのは予定より1日早く8/18になった。けど、この時期によく予約がとれたもんだ。そうそう、今回生まれて初めてのビジネスクラス利用となった。

西海岸での行き先は友人と打ち合わせ中です。

 


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