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1.Tourのあらまし

2006年9月24日から、8日間、CAOSメンバー全員で、イギリス旅行に行って来ました。

今から4年くらい前に、突然、海外に演奏旅行はどうだろうかという案がでました。
3年前に私がリコーダー愛好家の家庭に1ヶ月間滞在して、現地のリコーダーグループと交流のあったイギリスが候補に挙げられ、決められました。
旅行社に、これらのツアー企画を相談してから、計画はスタートしました。

日英親善協会を通じて、ロンドンの古い教会でのコンサートを交渉しました。
CAOSメンバーだけでも、総勢12名。移動だけでも大変であると、バスをチャーターすることにしました。
今度は、人数が12名くらいでは、ツアー費用が割高になるという問題が発生しました。
急遽、知り合いのグループに話を持ちかけ、3名のリコーダー愛好家と2名の一般参加者が集まりました。
次なる課題は、どのような曲を演奏するかということでした。
教会での演奏にある程度相応しく、日英の親善も考慮し、また聴きに来られた方々も楽しむことができる、そんな曲探しをしました。

一方、ロンドン郊外のある街を拠点に活動しているリコーダーグループと交渉して、その練習時間に訪問することが決まりました。
そこでは、現地リコーダーグループの演奏を聴き、こちらからもコンサートの一部を演奏し、両グループ合同で演奏するという企画を立てました。
そして、演奏を終えた後では、全メンバーがお茶・お菓子で談笑することにしました。言葉の問題はありましたが・・・

今回の旅行では、イギリスは初めてという人がほとんどで、中には、海外旅行も初めてという人たち数人いました。
そんな訳で、当然、一般的な観光旅行も計画に組みいられました。
なんとなく、3名が選出され、全体計画と観光地の選定が行われました。

音楽に関係することでは、オクスフォードにある管楽器のコレクションで有名なBate Collectionに行くことにしました。

それと、コンサートの終了後と全一日に、ロンドン市内観光・買い物のフリーデイを設けました。
前回私のロンドン訪問で、是非とも、これは加えるべきということで決まりました。
地下鉄・バスで自由に乗り降りして、各自行きたいところに自由に行くことを決めました。
ロンドンには、EMSの支店、Recorder Centerがあります。
もちろん、定番の見どころ観光地も加えました。

個人的には、前回のホームステイ家族との再会、現地リコーダー友達と合奏を考えていましたが、詳細の予定が立てられなく、現地での調整としました。

また、イタリア ローマにルネッサンスリコーダーを1年前に発注しているメンバーがいました。
そのリコーダーが完成した機会に、受け取りを兼ねて、工房見学も計画し、私とそのメンバーは、イギリス旅行終了後にイタリア旅行も追加しました。

別のメンバーは、BradfordにあるEarly Music Shop(古楽器製作販売)のショールームに立ち寄って、アイルランド旅行にも行くことになりました。


2.Tour 詳細

1名が直前に、事情により参加できなり、CAOSより11名、他リコーダー愛好家3名、一般2名、総勢16名のツアーとなりました。

9月24日(日) 
成田空港に集合、チェックイン。 
8月にヒースロー空港で起きたテロ事件の影響で、コンサートで使用するギターの機内持ち込みが心配されました。(一応。ハードケースには入れてはありましたが)
交渉の結果、機内持ち込みが、なんとか、持込が可能となりました。
ロンドン ヒースロー空港に、到着。早速、スーツケース1個だけが中々出てこなくて。30分以上足止めされました。
ロンドン、ハイドパーク近くの小さなホテルに無事到着。
早速、ホテルのパソコンでメール送信。

9月25日(月)
案の定、時差の関係でよく眠れなかった。朝、早速、ホテル近くを散歩したものもいました。
ホテルの朝食は、基本的には、コンチネンタルでありましたが、我々のグループはEnglish Breakfast。 以後、5回も同じメニューに付き合わされました。ただ、卵の調理法が目玉焼きかスクランブルドに変わったりしただけ。
午前は、ロンドン市内のバスツアー。主だったところを、バスで見学、いくつかの写真撮影ポイントでは、降車して写真撮影。
昼食後、ハンプトン コート宮殿に向かいました。
前回のホームステイでは、この近くに住んでいたため、ハンプトン コート宮殿には、3回くらい訪れました。
この宮殿はヘンリー8世の居城で有名。前回来たときには、Passtyme with a good comapnyの合唱が流されていて、感動したものでしたが、今回はありませんでした。
ここの中世時代のKitchenは見もの。前回来たときには、実際に当時の衣装を着た料理人が働いていたところ見ることが出来たが実演をしていませんでした。
当時の衣装を着た(きれいな)貴婦人をつかまえて、記念の写真撮影。
この宮殿裏の庭園はいつ見てもすばらしい。

早めの夕食を取って、Bracknellのリコーダーグループの練習場所の教会に向かいました。
3年ぶりに、指導者とメンバーに会いました。ここには、3回練習に参加したことがあります。
現地のグループから、いろいろな古楽器を使った演奏を聴きました。
次に、CAOSのコンサート曲から数曲を披露しました。
その後、先方の方が用意してくれた曲を合同で演奏しました。

演奏後は、お茶を飲みながら休憩・談笑を予定していました。正直、コミュニケーションができるか心配していましたが、それは、まったくの徒労でした。
あちこちで、笑い声の絶えない談笑が行われました。最後は、全員に見送られて練習場所の教会を去りました。

9月26日(火)
リーズ城とカンタベリーへバスツアー、ロンドンからは、西方に位置し、バスで1時間半くらい。
リーズ城は、"loveliest castle in the world".と紹介されている。快晴の中、湖と芝生に浮かぶお城は本当に美しかった。
カンタベリーは、あの有名な大聖堂を見学しました。
ホテルに帰着後、ホームステイをさせていただいた夫妻から、コンサートに招待され、バービカン・ホールへカザフスタンのオーケストラによる演奏をを聴きに行きました。
CAOSからは、私を含めてもう1名招待され、近くの地下鉄駅で、3年ぶりに再会しました。

9月27日(水)
いよいよ、待ちに待った教会でのコンサートの日がやってきました。遅い朝食を取って(昼食をとる時間がないため)、コンサート衣装に着替え、セントポール大聖堂近くの
演奏会場へは、バスで行きました。
演奏会場の教会は、St.Martin-Ludgate Church, ロンドンの旧市街、金融街の道路際にありました。
Ludgateとは、ロンドン旧市街のGateがあったところらしいです。
間口の狭い、小さな古い教会でした。
純然たる教会であるので、演奏スペースが狭く、結局、バス以外は椅子席の直前に、バスは説教台の前の方に並びました。
11:30位から12:30位までリハーサルを、13:15にコンサートを開始した。
曲目は、一部は、一般的なリコーダー曲に始まり、イギリスのルネッサンス時代の曲やグリーンスリーブやサリーガーデンのようなイギリスのポピュラー曲を、二部は日本の伝統曲と
ヨーロッパの舞曲をギターや打楽器を加えて演奏しました。

コンサートの後は、教会側でお茶・サンドイッチ類を用意してくださり、コンサートに見えられた人達と歓談しました。
私のリコーダー友達も聴きに来てくれて、早速、グリーンスリーブのギター伴奏のコード進行がおかしいだと言い出したり、熱が入りました。

この後、全員で、近くのセントポール寺院を見て、大半の人は、一旦、ホテルにバスで戻り、ミュージカル「オペラ座の怪人」を見に出かけました。

私は、ホームステイした夫妻とリコーダー友達とリッチモンドにある夫妻の家に出かけ、リコーダー合奏と夕食を楽しんでからホテルに戻りました。

9月28日(木)
今回の旅行の特色は、現地のリコーダーグループとの交流とロンドンの古い教会でのコンサートにありましたが、加えて、ロンドン市内見物を、バスツアーでなく、地図・路線図片手に、、自分達で地下鉄、2階建バス、タクシーを利用して、丸一日過ごそうと計画しました。
最初は、戸惑っていた皆も、慣れるにしたがって、ワンデイパスを駆使して、小グループ行動を取り、思い思いの場所で一日を満喫しました。
現地の知り合いの人に案内してもらったり、また、ホームステイさせて頂いた人もまた来て頂いて一緒に行動しました。
私がホームステイした後、ホームステイ先のリコーダー友達が娘さんと一緒に日本に来られたとき、我が家に2泊3日滞在して、デパート、三渓園、鎌倉見物に連れて行ったことがあったので、お返しに案内をしてくれました。
見学を友行動しただけでなく、昼食、夕食を一緒にすることもできました。普段外国の人に接することの少ないメンバーにとって、良い経験になったと思います。
音楽関係で言えば、ヘンデル・ハウス・ミュージアムを見学した人もいました。また、EMSのロンドン支店、リコーダーセンターに行ってみたいという人がいましたので案内してきました。
現在、旅行中のアルバムを制作中ですが、やはり、このロンドン一日フリーデイの写真が圧倒的に多いです。
本ホームページのサーバー容量が残り少ないので、写真の掲載は省略します。

9月29日(金)
ロンドンを離れ、オクスフォードを経由して、最後の宿泊地ウィンザーにバスで向かいました。
ブレナム・パレス、チャーチル元英首相が育った屋敷。広大な庭園と豪華な調度品がすごかったです。
オックスフォードに向かう途中、典型的な、イングランドの村の小さなレストランで、これまた、伝統的な昼食をいただきました。きれいなイングランド特有な田舎の風景でした。
まるで、御伽噺の世界のような田舎風の家ときれいに花で飾られた家々が点在していました。
オクフォードを訪れる最大の目的はBate Collectionの見学でした。
私は2回目なので、感激は今ひとつで、むしろ道に迷いながら行ったときのことが尾も出されて懐かしかったです。
古い建物の前庭を回って、裏木戸から入るようなこの展示館はそれだけで、古楽器の展示に相応しいです。
連絡が付いていたことで、我々ツアー客に、コレクッションの丁寧な説明をしていただきました。
説明をしてくれた人が、どうもこの人は金管が得意みたいで、セルパンをやおら出してきて吹いて見せてくれました。私も早速吹いて見たのですが、マウスピースものは全くダメで、スースー言うだけでした。頬を膨らませて、一生懸命吹き込んでいる写真だけは、しっかり残っています。

オクスフォードの街を歩いて見学しました。
この日は、たまたま、ある大学の卒業式が行われていました。卒様式を終えて、記念撮影をしている風景があちこちで見られました。
きちっと正装した両親に連れられて、ハリーポッターの映画でお馴染みの礼服、黒いざぶとん帽子に長いマント姿の学生がたくさん道を歩いていました。
流石、伝統あるオクスフォードの大学の卒業式はすごいと思いました。

ウィンザーのホテルに到着して、最後の夜は、ちょっと豪華にホテルのレストランでディナーでした。ディナーを終えて、全員が一部屋に集まって軽くアルコールを飲みながらミーティングが行われました。
翌日は、イタリアやアイルランドに旅行を続ける一部の人を除いて、本体グループはウィンザー城を見学して空港に向かいました。