The Early Music Shop社

The Early Music shop社は、古楽器(一部、組立キット)を販売するユニークなイギリスの会社である。
出発前には、漠然と行ってみよう程度にしか思っていなかったので、実際の場所等の調査はすべて現地で行った。
調べてみると、古楽器ショールームがYorkshireのBradfordに、またRecorder CentreがLondonの中心街にあることが分かり、両方を訪問した。

The Early Music shop社の総合カタログの冒頭の説明によると、創立は1968年で、古楽器の復興と時を同じくしていると書いてある。
詳しくは、Early Music shop社のweb-siteを参照。

因みに、本SiteのInstrumentsに載っている Bass Cornamusenと中世Fiddleは共にEMS社製のキットから組立たものである。

1)The London Recorser Centre
 地下鉄のBaker Street駅から、Chiltern Streetを南方向へ300m位行ったところにある。
 ガラスドアに用のある人は呼び鈴を鳴らすようにと書いてあるので、鳴らすと、ロックを解除してくれた。
 中に入ると、早速何が入用なのかと尋ねられたので、翌日、Bradfordのショールームに行く前に、立ち寄ったと伝え、中を見学させてもらった。
 この店は、リコーダーに特化していて、その他に、Early Music関係の楽譜とCDを扱っていた。
 また、各種、コンサートのInformationも置いてあった。
 楽譜をいろいろ見ていると、すぐに閉店時間の5PM近くになったので、立ち去った。


2)The Early Music Shopのショールーム(Bradford)
 滞在中に一度、ScotlandのEdinburghに小旅行をしようと考えていた。
 中世の街並みが今も残っているYorkにも、途中立ち寄ってみようとYorkに1泊、Edinburghに2泊の計画を立てた。
 Early Music Shop社のMain OfficeとShow RoomはYorshireにあるので、Yorkの近くにありそうということで、まずここに立ち寄ってYorkで1泊することにした。
 ただ、鉄道時刻表もないので、YorkshireのBradfordがどこにあるか分からない。
 そこで、EMS社に電話で聞いたところ、LondonのKing's Cross駅から, York方面ではなく、Leedに行き、Bradford行きに乗り換えて、歩いて10分だということが分かった。
 かくして、1日目:London-Leed-Bradford-Leed-York, 2日目: York-Edinburgh, 4日目:Edinburgh-Londonの切符をKing's Cross駅で購入した。
 そのころには、イギリスの鉄道事情にも少しは慣れてきていたので、列車の旅はBradfordまで、順調であった。
 Londonを離れると、景色はすぐに、緩やかな丘に羊の群れに変わってきた。高い山のない風景はいつまでいっても同じであった。
 Leedあたりは、昔の織物業(?)の工業地帯だそうだ。ただ点在する古い工場と思われる建物は緑の中にあるので、それほど悪い風景ではない。
 Bradford駅は崖の下にある駅で, EMS社は駅裏のSlopeを上った丘の上だと聞いていたが、さっぱり方向がわからなく、3人に聞いてようやくたどり着いた。
 その日のうちに、Yorkについて宿を探さなくてはならないし、LeedからYork行き列車の発車時間と乗車時間もわかっていないので、少々あせりがでてきた。

 EMS社のShow RoomはWood Shop?という楽器屋の二階にあった。
 Customer Serviceの中年女性が応対してくれて、電話で問い合わせした時の人だということが分かった。
 日本から来たことと、リクエストがたくさんあるが、Yorkに夕刻までに着かなくてはならないことを伝えた。
 写真は撮ってもかまわないということで、はじから撮影した。(下記参照)
 老婦人の客が現れて、Yamahaのプラスチック製のバス リコーダー(吹き口が曲がったタイプ)を買っていった。
 こちらでは、Yamahaのプラスチック製がよく使われていた。
 

Show Roomに展示されていた古楽器(途中)

Harp類 ガンバ、フィドル、プサルタリ 各種管楽器
リード楽器 セルパン、コルネット ヴィオール
チェンバロ ショーム、リコーダー ハーディ・ガーディ
ドラム類