吹きガラス三原則  その1

吹きガラスについて、大きな枠で捉えた三原則なるものを勝手に作ってみました。
なぜ三原則なのか?10か条とかではいけないのか?という疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、
あまり、深い意味はありません。
なんとなく、カッコイイからです。
軽い感覚でお付き合いくださいませ。

そ、それでは(アムロ)いきまーすっ!!
Don’t Look . Feel !
Be Cool!. So ,Hot.
Stay Rolling !

つい、英語にしてしまいました・・・・。
まずは、、 Don’t Look . Feel ! を解説させていただきます。
ご存知の方も多いと思いますが、李小龍 ブルース・リーの有名な台詞 「Don't
Think. Feel !」
をパクらせていただきました。
吹きガラスの作業中はもはや格闘技と比べても遜色がない程に緊張感溢れるものがあります。
そこで、とっさの時に頼ってしまうのが、視覚です。
じつは、視覚は作業中にはそれほど頼りにはなりません。
もちろん、目を閉じてやったほうがましだ!と言うつもりもありませんが・・・・
ちょっと、思い出してみてください。
まじまじ、と見つめて、ポンテが一発OKだったことや、
覗き込んで、上付け、横付けのタネがバッチリど真ん中についたことがあるでしょうか?

わたしの経験では、真ん中を見るから、真ん中につかないのだと思っています。
むしろ、本体の真ん中ではなく、回転軸の中心を感じるべし!なのです。

マジシャンが「それではみなさん、よーく見てください。」
なんてテレビでやってますが、大抵はアレでダマサレてます。
人間は錯覚します。視覚からの情報は完璧ではないゆえに脳が想像し補います。
日常生活では問題のないレヴェルですが、実際にはほんの少しのズレがあります。
左右のズレには対応できますが、奥行きに関しては若干、怪しくなります。
小さなズレですが、我々は過剰にアテにしてしまい、吹きガラスでは失敗の原因になりがちです。

そこで、明日からは、指先の感触や自分が設定したシナリオを優先しましょう。

回転軸の中心が感じらるようになれば、紙りん、くくり、口拡げ、ポンテ、などなどの作業がスムーズになります。
コンパスの軸がずれていたら、きれいな円は描けませんよね。
中心を捉えられていないのに、円周ばかりにこだわる感覚で作業しているケースが多いような気がします。

結果、力をかけてもガラスに伝わらずに形は変わりません。
むしろ、力をかけた分だけガラスが逃げるという悪循環に陥ります。

追うと逃げるというのは法則です。

燃費が悪いという言い方もできます。

スポーツが得意な方は、体重移動、正しい姿勢やフォーム、呼吸などを通じて、感じるための
環境に慣れ親しんでいるかもしれません。
理屈はシンプルです。しかしそれを正確に形にすることは容易なことではありません。

まずは、目を閉じて竿を握り、軸を感じてみてください。
竿を回転させた時に軸がどういう軌道で移動しているのかが分かればしめたものです。
ガラスがどのような形状でどれほどの長さ、太さであろうとも、軸は変わりません。

常に竿の延長線上にあります。