日本の農薬使用量が、ようやく世界2位に
 
日本の農薬使用量がようやく世界2位になりました。世界1位は韓国です。この2カ国はずば抜けています。この図には記入してありませんが、これに次ぐのは中国です。
 
日本が、ようやくですが、2位になったことは喜ぶべきです。日本の農薬使用量が減少してきたことは、2008年OECD報告で明らかでした。しかし、この農薬使用量の減少が、残効性が長く、浸透移行性のあるネオニコチノイドなどを採用した結果である可能性があることに注意しなければなりません。ネオニコチノイドは人間に対する急性毒性が低いことで、コーティング種子など様々な方法で使われています。この結果生態系に悪影響を与えるという報告が多くあり、さらにはネオニコチノイドに被ばくすると体調異変を訴える人がいます。
 
2位にはなりましたが、OECD諸国平均(0.07トン/平方キロメートル)と比較すると、日本(1.16トン/平方キロメートル)はまだ約17倍も多量に使用しています。さらには農薬として分類されていないグリホサート製剤も道路沿いや線路・空き地の雑草駆除に使用されています。このため、日本の使用量は過小評価されている可能性があります。
 
日本の農薬使用は今後とも削減が必要です。また、TPPが大きな関心を持たれており、加入すると農薬に汚染された食物が入って来ると主張する人がいます。しかし、冷静に考えれば、日本は米国より耕地面積あたり約17倍の農薬を使用している事実には口をつぐんでいます。そのために食品が汚染されるばかりでなく、民家周囲で農薬散布が行われ、汚染されるために、苦しんでいる人がいることを、農薬汚染を問題にする方々が無視しているのは身勝手です。
 
 
 
      農薬使用量データ(OECD2010)




























 
国家
 
農薬使用量 トン/農地面積平方km
韓国 1.27
日本 1.16
イタリア 0.55
オランダ 0.55
ベルギー 0.50
ポルトガル 0.44
フランス 0.24
ドイツ 0.19
ハンガリー 0.17
スロベニア 0.15
英国 0.15
スペイン 0.14
デンマーク 0.12
ギリシャ 0.12
チェコ 0.11
オーストリア 0.10
ポーランド 0.10
スイス 0.09
米国 0.07
フィンランド 0.07
アイルランド 0.07
ノルウェー 0.07
スウェーデン 0.07
カナダ 0.06
メキシコ 0.04
トルコ 0.04
ニュージーランド 0.03
 
参考
OECD Environmental Performance Reviews: Japan 2010. Selected Environmental Data (http://www.keepeek.com/Digital-Asset-Management/oecd/environment/oecd-environmental-performance-reviews-japan-2010/selected-environmental-data_9789264087873-9-en 2011年11月15日ダウンロード)
 

掲示 2011年11月16日
渡部和男