4節:詰将棋を創作しましょう

 

 皆さんが詰将棋創作に一応関心を抱きえます。しかし、皆さんが三手以上の詰将棋創作を大変だと考ええます。ですから、最初は一手の・三手の詰将棋創作に挑戦する方が良いと考えます。

 更に、もし皆さんが筆者の考える詰将棋創作のルールや、筆者の創作手順を知ったら、詰将棋創作の難度は低くなると考えます。ですから、この補足では筆者独自の創作方法を説明します。

 

 詰将棋創作を通して、皆さんが

1)必要最低限の駒:攻方の持ち駒・盤上の駒で

2)攻方は最短手数で・玉方は最長手数での

即詰み手順を創作して・発見して頂ければ、幸いです。

 

 

 

―目次―

4節1:詰将棋創作の際の基本ルールを理解しましょう

4節2:ルール1の誤解を避けましょう

4節3:ルール2の誤解を避けましょう

4節4:ルール3の誤解を避けましょう

 

 

 皆さんが一手・三手の詰将棋を創作する際の、最低限のルールは以下の4項目だと考えます。

ルール1)攻方の初手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

ルール2)玉方の玉が詰んだ図では、攻方の持ち駒がない状態にします

ルール3)盤上にある駒は働かせます

ルール4)攻方の金は可能な限り「と金」で代用します

 皆さんが上記の4ルールを誤解しえます(何故なら、上記4ルールは抽象的だからです)。ですから、上記4ルールを最初に説明します。次に、皆さんの誤解を避けるために、ルール1〜3の補足説明をします。

 

4節1:詰将棋創作の際の基本ルールを理解しましょう

 

 まずルール1を説明します。図G4−1では、5二金打までの一手詰です(図G4−2参照)。

図G4−1では、正解の一手は5二金だけです。これが

ルール1)攻方の初手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

の意味です。

 次にルール2を説明します。図G4−2では、攻方の駒台には何も駒がないです。これが

ルール2)玉方の玉が詰んだ図では、攻方の持ち駒がない状態にします

の意味です。

 3番目にルール3を説明します。図G4−3では、玉方4一歩は攻方の初手5二金打を防ぐ役割を持ち合わせていないです(参考のために、図G4−1も再提示します)。

これが

ルール3)盤上にある駒は働かせます

の意味です(この歩を「飾り駒」と言うのが一般的です)。

 最後にルール4を説明します。図G4−1でも詰将棋の条件を一応満たしていますが、図G4−4の通り、と金で代用するのが一般的です(何故なら、ルール上金は4枚存在するだけだからです)。

これが

ルール4)攻方の金は可能な限り「と金」で代用します

の意味です。

 

4節2:ルール1の誤解を避けましょう

 

 上記の説明には飛車・角・香車が関係していないです。ですから、補足説明をします。

 まず、

ルール1)攻方の初手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

の補足説明です。

 図G4−5では、2二飛までの一手詰です(図G4−6参照)。

ここでは改めて提示しないものの、飛車を打つマスは3二(又はそれ以遠)でも良いです。

 例をもう1つ挙げます。図G4−7では、3二飛、1一玉、2二飛成までの三手詰です(図G4−8、図G4−9、図G4−10参照)。

ここでは改めて提示しないものの、

1)飛車を打つマスは4二(又はそれ以遠)でも良いです。

2)2二飛成の代わりに2二と金でも良いです。

 上記2問での、最初の飛車を打つ手は、2二以遠・3二以遠と言う条件を満たしています。又、2問目の3手目は、いずれも玉を詰ませています。これらが

ルール1)攻方の手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

内にある、「特定の条件を満たす」の文言の意味です。

 

 皆さんが「飛び道具は飛車・角・桂馬・香車の4種類あるのに、何故桂馬は他の飛び道具と同一視しないのか」と反論しえます。その反論への解答をルール1の補足説明の締めくくりとします。

 図G4−11では、詰め手順が2通りあります。

1つは4三桂、同銀、6三桂までの三手詰です(図G4−12、図G4−13、図G4−14参照)。

もう1つは6三桂、同銀、4三桂までの三手詰です(図G4−11、図G4−15、図G4−16、図G4−17参照)。

 

皆さんが「初手に桂馬を使っているのだから、どちらも正解のはずです」と主張できます。確かに、

ルール1)攻方の初手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

と説明しています。しかし、桂馬は飛び道具であるものの、合駒が利かない唯一の飛び道具です。その特性上、手順前後が多いです。ですから、図G4−11は不完全作品とするのが一般的です。

 ですから、詰将棋(創作)に関しては、桂馬は金・銀・歩と同様の扱いをする様勧めます。

 

4節3:ルール2の誤解を避けましょう

 次に、

ルール2)玉方の玉が詰んだ図では、攻方の持ち駒がない状態にします

の補足説明です。

 図G4−7では、3二飛、1一玉、2二飛成(又は2二と金)までの三手詰です(図G4−8、図G4−9、図G4−10参照)。

ルール1での補足説明の通り、3二飛の代わりに、4二飛も正解です(図G4−8、図G4−18参照)。

4二飛車に対して、1一玉と逃げるのが最善手です(図G4−18、図G4−19参照)。

将棋対局のルールでは、3二歩の合駒が一応認められています(図G4−18、図G4−20参照)。

しかし、詰将棋のルールでは、3二歩は意味のない合駒です。何故なら、同飛成として(図G4−20、図G4−21参照)、

1)攻方の持ち駒が、唯一の正解手順に影響しない

2)玉方の玉が詰むのが単に二手遅れる

の2条件を同時に満たすからです。

 

4節4:ルール3の誤解を避けましょう

 

 最後は

ルール3)盤上にある駒は働かせます

の補足説明です。

 図G4−22では、2三と金の一手詰です(図G4−23参照)。

 上記の手順だけで相手玉が詰むなら良いですが、実際には別の詰み手順もあります。例えば、2三銀成(図G4−22、図G4−24参照)、

2一玉、2二と金(図G4−25、図G4−26参照)までの三手詰がそれです。

 この作品は

ルール1)攻方の手は(特定の条件を満たす)原則1通りとします

に反しています。ですから、図G4−27の通り(比較のために、図G4−22も列挙します)、

玉方3一金(又は銀)を追加して、迂回手順を避けます。

 

 

 ここで問題です。図G4−7では、

 

1)桂馬が飾り駒です。

2)飛車の打つマスが非限定です。

これら2つの欠点を解消する作品を創作することが問題です(正解はこちらにあります)。

 

 

 上記のルールの他に詰将棋創作を成功させるヒントが2つあります。

ヒント1)「玉方の玉を端・隅に関係させる」ことです。何故なら、――1章2節「駒の動かし方」にて説明している通り――駒は端や隅が関係することで移動範囲が少なくなるからです。

ヒント2)攻方の持ち駒の数・盤上の駒の数が少ない状態から順に足すことです。何故ならば、それらが多いなら、

1)余詰め:攻方の持ち駒が余った状態が・正解手順が複数ある状態が

2)飾り駒:何の働きも持たない盤上の駒が

存在しやすくなるからです。

 

 もし皆さんが五手以上の詰将棋を創作するなら、

1)詰将棋を解く際のルールを一層正確に

2)詰将棋創作の際の追加ルールを

理解する必要があると考えます。

 それらを知りたい方はこちらの補足説明(詰将棋創作はこちら)を読む様勧めます。

 

 日本女子プロ将棋協会(略称「LPSA」)では例年4月下旬を締め切りとして、創作詰将棋を募集しています。もし皆さんが関心を持ったなら、「日本女子プロ将棋協会」、「イベント情報」内、「詰め将棋カレンダー」を訪ねる様提案します。