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プロデューサー/金安秀美 脚本・演出/知念正文(劇団鳥獣画) 音楽/雨宮賢明 振付/小川こういち
照明/坂本義美(龍前舞台照明研究所) 音響/かとう知恵理丸(劇団鳥獣戯画) 舞台美術/北川原 梓(カノープス)
衣装/石丸有里子(劇団鳥獣戯画) 写真/佐藤謙一 宣伝美術/サワダミユキ
【ごあいさつ】
2002年に文化庁からの助成により製作されたミュージカル5(five)は、初演ら5年目を迎えますが、お客様の反応の凄さに嬉しい驚きを隠せません。お客様から頂く「感動と感謝」のお手紙、メールに私どもが逆に励まされており、このミュージカル5を企画した喜びをかみしめております。
作品の持つ力がこれほど迄にお客様に影響を与え、手応えがあるというのは本当に嬉しい限りです。この舞台の感動を日本中の全ての人々に届けたいと願ってます。全国各地からよせられた感想文の一部を添付しておりますので、ご参考にして頂きながら是非お取り上げ下さいますようお願い申し上げます。
【企画意図】
「粋」(現代でいうかっこいい)がテーマになっているこの舞台。先人たちが作り上げた江戸の文化「粋」を思い出します。
そこには当然当時の人々の生き方が深く関わっていたのではないかと思います。かつて物のない江戸時代の寺子屋の教育方針に「禮」という教えがあったそうです。つまり「禮をつくす人間になれ」という教育です。禮という字は「豊かさを示す」と書きますが、本当の豊さとは物よりも心の問題。心の豊な人間になれという教えだったようです。心が豊かになるという事は自ずと心に余裕がうまれ、人を思いやる心、人に対する信頼も生まれてくるものです。「粋な江戸っ子」という言葉がありますが、江戸時代にはこの「禮」という教えをベースにした本物のかっこよさがあったのではないでしょうか。
江戸時代とは全く比較にならない溢れるばかりの物と情報の氾濫した現代社会。人も物もブランドに支配され、真の人間の姿、心が見えにくく、何が本物で何がかっこ良いのか心が分り難い時代です。しかし誰しもかっこ良く生きたいと願うのは今もむかしも変わらないでしょう。心豊かに生きようとする人間たちの愛と喜びを謳った笑いいっぱいの舞台です。 |