"aqua"について(自己紹介に代へて)

 

 拙個人誌“aqua”は、昭和63年(1988)8月に創刊準備号を出し、翌平成元年1月に第1号を出しました。以来、不定期刊ながらほぼ年二回のペースで発行をしてきました。そして昨年10月、やつと第41号を発行することができました。

 内容は大きく三つに分けることができます。その一は歌謡文学関係の資料を中心としたもの。以前は歌謡集の総索引や各句索引を載せたりしてゐましたが、最 近はわらべ歌等の採譜資料が多くなつてゐます。その二は私自身の短歌と短文。その三は一と二に含まれないもの。編集後記等です。これはそれほど多くはあり ませんが、それでも腎移植関係のかなり長い文章を載せたこともあります。静岡大学山口幸洋先生の方言談話資料はここに入るのか、それとも一に入るのか。い づれにせよ、私にはとてもできない仕事です。

 この“aqua”internet版は、その個人誌最新号の内容を中心にして、tetuのホームページとするものです。勿論、 個人誌とホームページとでは、そのメディアとしての性格が違ひます。個人誌に音を入れることができないのは当然として、基本的にワープロと手書きで作るか らには、写真を入れることもさう簡単にはできません。ところがホームページではその両方がいとも簡単にできます。つまり、個人誌ではいかにも物足りなかつ た部分を補ふことができるのです。これが私のホームページ“aqua”internet版を作る動機であり、理由でもあります。

  Edgar Froese"aqua"
 ところで、“aqua”といふ誌名がどこからきたかお分かりになりますか。単純に語感等でつけたわけではありません。
TANGERINE DREAMといふドイツのロックグループがあります。デビューアルバム“ELECTRONIC MEDITATION”を発表したのが1970年だつたはずだから、もう20年以上続く大ベテランです。これを主宰(?)するのがエドガー・フローゼ。この人のソロアルバムに“aqua”と いふのがあります。水の音をモチーフにしたアルバムです。サンプリングした音を使つてゐるのだらうけれど、武満徹の「水の曲」とはずいぶん印象が違ひま す。しかしこのアルバムが好きです。そこでこれをいただいた次第です。これを指摘してくれたのは今のところただ一人、勿論、ノーヒントではありませんでし たが。ここでは先に明らかにしておきます。

 長くなりました。こんな、文字通り拙いホームページを訪れて下さつてありがたう。どうぞごゆっくり御覧下さい。

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