にその名を伝える。相模西郡金子内に５７貫余の知行を領す。元亀３年（１
５７２）から天正１１年（１５８３）まで奏者を務め、別に棟別銭の請取奉
行、段銭の出納など経済分野での事績が伝えられる。
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安 藤 良 整 あんどうよしなり
生没年不詳。受領名は豊前守を称し、良整は入道名と思われる。その実名は
不詳です。永禄１２年（１５６９）から天正１６年（１５８８）まで奏者を
努め、その他に公事請取や扶持・公用などの支出を担当するなど行政面の中
心的家臣とされる。また、『小田原衆所領役帳』の「小田原衆」・「玉縄衆」
「御馬廻衆」の筆者としても知られる。北条家の公用枡は「榛原枡」と呼ば
れるが、別に「安藤枡」とも呼ばれ、安藤良整の考案した物と伝えます。
伊豆・相模には、はい原枡とて、京枡
に少大なる枡をつかふ。氏康時代に至
て、関八州の枡、一枡にあらためられ
るべき旨ふれらるる所に、百姓共先規
のごとくさしをかるべき趣、訴訟申に
付て、相止らるる。件の枡北条氏直時
代まで、安藤豊前守と云者作り出すと、
故に安藤枡共名付。
